稽古当日之心得
当日朝の準備
早起き 早めに到着して、余裕を持って準備しましょう。急ぐとロクなことになりません。
ピット使用 先着順で使えるところがほとんどですが、有料のところもあります。雨のときなどはクルマをデリカシーなくドカッと入れずに、荷物置き場にしてみんなで譲り合って使いましょう。
テーピング クラッシュしてしまったときにライトやレンズが飛び散らないように、テープでおさえましょう。テーピング不要のサーキットもあります。
エンジンオイルチェック 量をチェックしましょう。レベルゲージ上限がオススメです。あんまり多いとオイル上がりでマフラーから煙が出てビックリします。とりあえずエンジンにはオイルさえ入っていればそうそう壊れません。
タイヤ空気圧 走ったあと(温間といいます)で2.2〜2.6くらいになるといいかな。どんなタイヤでもここの間にはたぶん入るでしょう。
小物外し オービスレーダー、ドリンクホルダー、ワイドミラー、などなどクルマに積んでいるものは全て降ろしましょう。クラッシュの際に飛ぶとドライバーを直撃します。後部座席も同様です。ペダルがひっかからないように、運転席のフロアマットは絶対に外しましょう。
なんかドキドキ 緊張するときは一発ゆるをやりましょう。
わからない 何でもクラゴンに聞いてください。
ドライバーズミーティングから走行開始まで時間のないことが多いです。入場したらまずこの準備をガンガン進めておくといいでしょう。

稽古前説明(ドライバーズミーティング)
出席 当日の注意点、ローカルルール、オフィシャルの入っているポストなど、とっても重要なことを説明します。出席しないドライバーは走行不可!!
進行 当日の進行など説明します。自分の走行クラスなど、わからないことは必ずここで確認してください。よくわからないまま走り出すのが一番危ないです。
安全 サーキットには安全のためのルールがあります。旗の色の説明や、特にリスクの高いコーナーなど、サーキットによっても違いますので、出席必須です。やはりわからないことは必ず聞いてください。
上達 クラゴン部屋では当日の稽古のコツ、上達のポイントを解説します。よく聞いておくと、安全かつ効率よく、それでいて楽しく上達できる…ように何とかします(笑)。
わからない 何でも聞いてください。クラゴン部屋は質問が盛り上がりすぎて走行開始が遅れるくらいでも問題ないです。

走行直前
シートポジション ちょっと窮屈なくらいがちょうどいいです。いつもより1ノッチ前にしましょう。
ミラー 安全のために後方確認は大切です。サイドミラーはちょっと下にして、縁石を見えるようにしましょう。上半分で後方確認して、下半分でコースを見るイメージで。
エアコン 昔はエアコンはエンジンの負荷になるので切りましたが、今のクルマはそんなでもないので、窓が曇るときや暑いときはエアコンONの方がいいかもしれません。
メーターチェック タコメーター、水温、油圧、油温、ブースト計、ガソリン計など、見る必要のあるメーターの場所だけ確認しましょう。
ピットロード 走行開始時間をちゃんと確認しておいて、時間までに走行準備を済ませて並んでおくといいでしょう。早すぎると迷惑かも。

走行中
走行開始 走行会での大きなクラッシュは走行開始直後です。最初は無理せず余裕を持って走りましょう。
オーバーテイク 前の人がバックミラーを見ているかどうか確認して、無理せず直線で抜きましょう。無理しないと抜けないときは、反対にペースを落として間隔をあけましょう。引っかかったまま走るのはもったいないです。
ゆずる あおられたときは、ゆずってしまいましょう。抜かれないように無理をしてもタイムは落ちるだけです。だけど突然ブレーキを踏んだりしないように! ウインカーを出してコースの端に寄って、ちょっとアクセルを戻せば勝手に抜いていきます。ゆずろうと思って急に進路を変えたり、大きく減速したりするのが最も危ないです。「ゆずります」の意思表示だけはしっかりして、あとは自分の進路を守りましょう。
ハザードだと左右どちらに行くかわからないので必ずウインカーを使うこと!
冷静に 例えば3周アタックしたら1周スローダウンなど自分で決めて、効率良く走りましょう。
走行終了 チェッカーを受けたらハザードを出してスローダウンしましょう。でもあんまり速度を落とすと風が当たらなくなって、水温がどーんと上がります。スローダウンというよりも軽く流すというイメージで。

チェッカーフラッグ。走行終了の合図です。チェッカーが出たら、ハザードランプをつけてペースダウンしながら1周回ってピットに入りましょう。レースではチェッカーを見落とすとペナルティがあります。
前方に停止車両がいる合図です。イエローフラッグが出ているときは、どんなことにも対応できる速度まで落として、十分に安全を確認しながら走りましょう。2本出ているときはコース上に誰かいます。
レッドフラッグ。重大なアクシデントが発生したため走行を一時中断します。必ずハザードランプをつけて、スロー走行してください。そのままピットインして、ピットロードで走行開始を待ちましょう。残り時間によってはそのまま走行終了になることもあります。
グリーンフラッグ。コースクリアの合図です。イエローフラッグの出たポストから、このグリーンフラッグが出たポストまで追い越し禁止となります。走行開始の合図として使われることもあります。
ブラックフラッグ。ピットイン命令の合図です。危険走行、ドライバーの装備不備など、ドライバーが原因でピットインする必要があるときに、ゼッケンといっしょに出されます。次の周回にピットインして、コース係員に理由を聞きましょう。
オレンジボール。マシントラブルに対して、ゼッケンといっしょに出されます。バンパーが外れかけていたり、オイルが漏れたりしていてもドライバーはけっこう気がつきません。オレンジボールを出されたら、次の周にピットインして、コース係員の指示を聞いてください。そのまま走ってると壊れちゃうよ。
オイルフラッグ。オイルや雨で路面が滑りやすいときに出されます。これが見えたら要注意! スローダウンして余裕のある速度でコーナーをクリアしましょう。
フラッグのチェックはドライバーの義務です。見えなかったということは絶対に許されません。その日の1周目は、まずはポストがどこにあるかを確認しましょう。

走行中のトラブル
スピン ダメだと思ったら必ずフルブレーキ! クラッシュまでに速度を落とすのはもちろん、後続車も追突を避けやすくなります。走れそうなら後続車が来ないのを確認して復帰しましょう。
コースアウト コースアウトしたあと、そのまま走れそうなら速度を落として、できるだけ走行ラインから外れたところでコースに復帰しましょう。速度を落とさないままコースに戻ろうとすると、後続車にとって危ないのと、戻った拍子にスピンすることもあります。サンドトラップにはまって抜けられないときはクルマを降りてガードレールの向こうにダッシュ! でも後続車の確認を忘れずに。

オイルや急激な雨が原因でコースアウトした場合は、後続車も同じようにコースアウトしてくる場合があります。そういうときは車内で待っている方が安全です。
走れない 何かのトラブルで走れなくなってしまった場合は、まずコースのアスファルトの外、ガードレールの近くにクルマを止めましょう。最近はF1ドライバーですら平気でコース上に止めますがあれは絶対にNGです。後続車に突っ込まれたら大事故になります。自分はもちろん他のドライバーを守るためです。
振動・異音 走れそうならコースの右端or左端をキープして、低速でピットに戻りましょう。走れそうになかったら、グリーンゾーンに出て、できるだけガードレールに近いところにクルマを止めましょう。ただし、バックミラーを見て、オイルの煙が出てる場合は、安全かつすみやかにグリーンゾーンに出て、クルマを止めましょう。オイルをコース上に撒くと、処理のために走行中断になってしまいます。異音、振動の原因がエンジンやミッションなら、すぐに止めた方がダメージは少ないです。
クラッシュ 走れそうなら徐行でピットに戻りましょう。でも無理はしないでください。走れそうになければ、後続車を確認してクルマから降り、ガードレールの外側にダッシュで避難するか、走行会では赤旗が出て走行中断になることが多いので、そのまま車内にいた方が安全です。

オイルで滑ったのが原因でクラッシュしたときなどは、後続車が突っ込んでくる危険もあります。だから反射的に車外に出るのも危険です。場合によっては車内の方が安全かもしれません。絶対にやってはいけないのは、その場でクルマの破損をチェックすること。
とっとと逃げてください。ひかれます。
煙が出るということは何かが燃えているはずです。できるだけ安全な場所にクルマを止め、できるだけ早く降りてください。消火器のあるところに止めるなど、気を使える人は使って欲しいけど、まずは安全を考えて逃げてください。クルマは金でカタがつきますが身体はそうはいきません。
コース内にクルマを止めない、オイルをコースにまかないというのは、他のドライバーの走行時間を奪わないようにするためです。サーキットを走る以上はどうしてもそういう事態になってしまうことはあるでしょう。でもできるだけならないように努力はしましょう。

走行後の整備
ホイール ホイールナットのトルクチェックをしませう。⇒走行当日
タイヤ キズや残りミゾをチェックしませう。⇒走行当日
エンジンオイル 汚い色になっていたら交換しませう。⇒後日
ブレーキ 必ずパッド残量チェックをチェックしましょう。⇒走行当日
エア抜きというかフルード抜きをしましょう。⇒後日
帰り道 サーキットでブレーキに負担をかけたあとは、パッドの表面が炭化してブレーキが効きにくくなります。十分に気をつけましょう。⇒走行当日


改造禁止項目の御法度もぜひご参照ください。



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