DAY3 Qualify

「クリア取れそーなんでアタック入りま〜す」

本気と書いてマヂと読むアタック!!


ゆぎは土曜のうちに上がり天候は好転。

しかし路面の水は残るという難しい路面になりました。

今回は予選落ちがあるんだけど、いつもは土曜の予選で決まってるから、予選落ちの可能性を引きずったまま日曜ってのはなんか落ち着かないね。

予選落ちを心配するくらいだったらレースに出てもしょうがないのはもちろん。でも何があるかわからないのがレースだから気になるのは気になります。

前日までの流れから
アタッカーはオレ。

17インチの新品タイヤは初めてで、マシンの基本セッティングだってあんまり出てない。ドライになるとテストのデータを持ってるマシンやドライバーが強いからキビシイね。

それでも勝負に出るのが
オトコってもんです。



ゆぎのモテギも風流です

1時間の予選は20ずつ区切られていて、セッション1がクラス1・クラス2・Gr.N+、セッション2がクラス3・クラス4、セッション3が全クラス混走となっちょります。

レインタイヤをチョイスするチームが多い中、ウチのチームは
最初からスリックをチョイス。ドライとウエットのマダラ路面

路面温度が上がらないと読んで、セッション2をフルに使ってタイヤをウオームアップし、セッション3との入れ代わりを狙ってクリアラップを取る作戦です。

いくらレインに合っている路面だからといって、タイムが出るのは絶対にドライ路面になってから。だったらレインで走ってもドライバーの慣れ以外に
意味はありません。

しかもスリックに合う路面になってからタイヤを交換したところで、
タイヤ温度が上がらないまま時間切れってことも有り得る。

だったら最初からスリックで走って、路面温度が上がらないことに賭ける!!

路面はところによって完全ウエットながら雨スリックプレイの成果を活かして順調にタイヤをウオームアップ。

最初はマヂで危険だったのが、だんだんタイヤが暖まってきて、15分を過ぎるころには
路面待ち。

「けっこうタイヤ温まってきました〜。路面が乾けば行けま〜す」
「了解。今、クラス17位。」

17位じゃ
予選落ち目前じゃん!

ドライバーとしてはアタックしたくなるんだけど、ここでアタックしてもどーせあとで抜かれるから、完全にドライになってからじゃないとアタックできないんですよ。

クルマが写るほどウエットマズイことに路面が乾かないままセッション3の混走時間に突入してしまいました。

当然みんなが路面の乾いたこの時間にタイムを出そうとしてるから、クリアラップをとるのが難しくなっちゃうんだけど、その前にアタックしても路面が乾ききってないからしょうがない。

そこでちょ〜っと
アタマを使ってみました。

アタックはアウトラップで1周、アタック2周、インラップで1周。ってことはセッション3が始まってから4周した時点で、1回目のアタックを終えるチームが多いってことだよね!

ちょうどその頃にはライン上も完全ドライになってきて、そろそろ行こっかな〜と思いながら前後を確認したら、ボチボチ空いてるじゃないの。

130Rで「クリア取れそーなんで
アタック入りま〜す」電波(←間違い)無線を飛ばし、S字から全開!!

何でS字から全開かというと、新品ってコレが初めてだから。アタックに入る前にタイヤのカンジをつかんでおかないとモッタイナイじゃん。



全開ぢゃ〜!!


いや〜
新品タイヤは速いよ!

コーナリングスピードが全く違うから、コーナーから次のコーナーまでの
到達速度もぜんぜん違う!

S字の先、V字ヘアピンまでにエンジンリミッターがバシバシあたるし、最終コーナーを立ち上がった瞬間に3速に入れないとりミッターで減速しちゃうくらい。

アタック1周目、
必殺の1秒飛ばしでいきなり2分9秒台に突入!!

SUGOでは1分36秒3→35秒8→34秒9の
コンマ9秒だったけど、今回は2分11秒4から2分9秒9の1.5秒アップ。2分10秒台を飛ばして9秒台に入れたから1秒飛ばし!

普通はコンマ5秒アップしたって大きな差なんだから、1.5秒も上がったらもうわけわかんないよ(笑)。

2分11秒台とは全く違うドライビングになってるだろうし、11秒台の経験なんて何の役にも立たない。SUGOのポールポジションと同じく、自分がタイヤの限界を感じられることを信じて
イケルだけ行ったのが全てです。

だから新品タイヤでテストをするってことが
すっごーく大切なんだよね〜。

スリップアングルがバリバリについてオモロイ角度になってます
アタック2周目は更にタイムを更新して2分9秒574!! 9秒中盤なんて金曜にはじぇんじぇん見えなかったのに、スゲーぜオレ!

いえ、マシンを仕上げてくれたメカさんたちのおかげです。

それでも順位は6位。

金曜からは考えられないようなスーパーラップでも6位。厳しいことにこれが今の総合力です。

まわりはGTドライバーばっかりだし、ムンクラ号の田嶋栄一選手をやっつけたり、見せ場は作った!

表彰台どころか優勝の権利のある順位まで押し上げた!

いろいろ言いたいことはあるけれど、
今回はこれで良し!!

あとは決勝!

予選はレースのうちに入らねーぜ!



DAY3 Final-part1⇒


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