ツインリンクもてぎのASTP&南コースを使う稽古です。広大かつフラットなスペースで、ジムカーナ場やミニサーキットでは練習できない、ちょっと難易度の高いマシンコントロールを鍛錬します。サーキットで試すとリスクがあることでも、このもてぎ南コースなら、ぶつかる心配どころかぶつかるモノがどこにもありません(笑)。安全な場所で限界を試すことで、ベーシックな部分のコントロール能力を上げるのが目的です。
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サーキットのために其之弐の指南
毎年恒例、今年も稽古納めを飾のはサーキットのために其之弐inもてぎです。
クラゴン部屋はヨーコントロールをかなりバリバリにやっておりますが、舗装路となるとなかなか場所がなくてね。もてぎ南コースはバッチリチリバツの広さを持つナイス鍛錬場です。
サーキットでヨーコントロール鍛錬をすると、失敗したら即コースアウトのちクラッシュですのでね。まさに「サーキットのために」の稽古です。
午前中はまずASTPの低μ路コースでヨーコントロール鍛錬をやります。ツルツル路面でサイドを引いて、強制ヨーコントロールです。
そして午後に南コースに移動して、舗装路での鍛錬をやります。
基礎的なコーナリング、旋回制動、ほぼ1周走るサーキット的な走行もしつつ、メインは中速スラロームですかね。
舗装路ではグリップが上がるぶん、速度は高く、クルマの挙動も速くなります。低μ路ではゆっくりの挙動で対応できても、舗装路では出来なくなるのは、もはやお約束でしょう(笑)。それもやってみてはじめてわかることなので、やっぱり上手く行かなくてもいい鍛錬になります。
今回のスラロームはだいたい時速80kmくらい。3速に入るか入らないかだけど3速でいいやくらいの速度ですので、ミニサーキットを走ってる人なら、たぶん最もオイシイ速度域だと思われます。ご存じの通り、スラロームはただのジグザグ走行とは違います。やってみないとわからないので、あとは当日のお楽しみということで。
サーキットには失敗したらコースアウトのリスクがあるけど、ここにはないです。だから初心者の人も大歓迎!自信がない方も遠慮なくどうぞ。安全な場所でヒャッハーとスピンしましょう(笑)。
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サイド(ハンド)ブレーキ必須
ASTPのヨーコントロール鍛錬では、時速30〜40kmでツルツル路面に突入してから、サイド(ハンドブレーキ)をONにしてリアタイヤを強制ロック→スキッド状態にしてヨーコントロール鍛錬をします。なので、サイドブレーキが自由にON/OFF可能なこと、そしてリアタイヤのみにブレーキがかかる必要があります。ボタン式(パーキングブレーキ)、あるいは4輪全てにブレーキがかかってしまう車種(一部4駆など)はほぼ鍛錬できません。事前にディーラーなどわかる人にお問い合わせください。不安な方はもてぎASTP所有のシビック(有料:2000円)をレンタルしていただくと間違いないので、エントリー時にお申込みください。
※「この車種はどうですか」と聞かれても、クラゴン部屋では把握しておりません。年式によって違ったりもします。
※当日マイカーで走ってみてダメだったらレンタルは不可です。進行を止めてしまうので。 |
ヨーコントロール
クルマがスピンするときのコマのような動きをヨーレートと言い、そのコントロールをヨーコントロールといいます。
右のアニメーションの2〜4枚目でククッとリアが動いてるのがわかりますかね。そこでヨーレートが多めに出ています。場合によってはオーバーステアにもなりますが、そこまでヨーレートがなくても、ヨーレートを使うコーナリングはできます。
なので、ただ進入でガバーっとリアを流して、カウンターを当てるドリフト状態とはちょっと違います。
このヨーレートが自由自在になれば、速くて効率のいいコーナリングもできるし、緊急回避能力も上がります。スピンしにくくなればそれだけで明らかに安全ですから。
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ご覧のとおりFFでもFRでもちゃんとヨーは出ますので、駆動方式は関係ありません。むしろ立ち上がりでアンダーを出したら終了のFFほど、進入のヨーレートをキッチリ出したいです。しかもさすがにリア駆動ほどのヨーレートは出にくいので、少な目のヨーレートをキレイにコントロールしないといけません。鍛錬のしどころですぜ。
ミサーキットでコレをやろうとすると、立ち上がりでオツリをもらったときに、コースアウトして土手とか登ってっちゃうんだよね(笑)。だから南コースです。
クラゴン部屋では抜きブレーキをはじめとして、このヨーコーナリングをするためのドライビング法は確立しています。イマイチ想像がつかない人も、少人数を活かしてバリバリの親方走見で何とかしますので、安心してお越しください。
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■ヨーコントロール■
コーナリング中のクルマには、車体を真上から見て重心点を中心に回転モーメントが発生します。これをヨーレートといいます。コマが回るのと同じ動きだと考えてもらうとわかりやすいかな。スピンしちゃった人はヨーレートが出すぎたという状態です。ヨーレートを自在にコントロールできれば、例えばゼロカウンターやドリフトも自由自在。ヨーレートを出さないように走れば安全につながります。つまりタイムを出すのも安全に走るのもお手のモノというわけです。ちなみにクラゴンが最後にサーキットでスピンしたのは…いつだったかなあ。それくらいヨーコントロールが上手いともいえます。 |
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ホントにぶつかるところがないねえ。
この広大なスペースを思いっ切り走りましょう!
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時間割 |
稽古内容 |
9:30 |
受付開始(集合はもてぎASTPです。) |
10:00〜11:00 |
稽古前説明&車学入門車座高速ヨーコントロール |
11:00〜12:00 |
スリパリーコースor低μ路コース鍛錬inASTP |
12:00〜13:30 |
昼ちゃんこ |
13:30〜14:15 |
ヨーコーナリング鍛錬 ダブルJターン |
14:15〜15:30 |
中速スラローム |
15:30〜16:30 |
高速旋回制動+模擬サーキット
(走行間隔を広げて、ひとりずつ順番に走行します) |
16:30 |
稽古終了 解散 |
当日の天候、スケジュールにより、予告なく変更する場合があります。
※この時間割は一例です。開催日によって違いますので、クラゴン部屋トップページで必ずご確認ください。 |
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※エントリー、お問い合わせはクラゴン部屋で受け付けています。ツインリンクもてぎへのお問い合わせはご遠慮ください。
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