DAY4
五里霧中


4日目にしてやっとVitzの出番、Castrol Haugg Cupです。

マシンの問題は何とかクリアしたものの基本的な状況は変わらず。前日はハグカップの受付場所や車検の場所を捜し求めて彷徨いました。

長〜いバックストレートの途中にあるピット(オールドコースピットじゃないよ)で集合して、車検を受けてから出走します。

すげー霧です 伊藤選手大活躍!
ヴィッツ車検 テッツァ車検

この写真は車検でトラブルが起きている真っ最中(笑)。

カストロールハグカップというだけあって、冠スポンサーのカストロールのゼッケンベースを張らなきゃいけないのに、ウチのクルマだけ24時間レースのZurichゼッケンでした。もちろんその他の大会スポンサーのステッカーもまだ。それも車検場にマシンを持って行ってはじめて聞かされました。

その場でステッカーをもらってベタベタ貼って車検はなんとかクリア! 結局、他のチームはどこでステッカーやゼッケンベースをもらってるんだか最後までわかりませんでしたが。

前にも書いたけど、このハグカップは24時間の前座レースで、各周回数のタイム差が少ないほど得点が高いそうです。2周目は1周目の±30%以内で、3周目は20%以内で、4周目は15%以内でとかね。レギュレーションをみんなに説明したM氏は「このルールがよくわからないから、主催者に確認する」と何度も繰り返していましたが、事前にもらったレースの説明に全部書いてあるんですよ。

もちろん
英語で。

ということは、M氏がレギュレーションを理解しているかどうかに疑問符がついてしまうわけで、M氏の用意したマシンが車検に合格する仕様かどうかもアヤシイわけです。

カンベンしてくれ。



ハグカップ車検はなんとかクリア。問題はこのヴィッツがまともに走るのかどうか。オレも武ちゃんも高橋さんも、全員がこのクルマのアレさ加減を見ているだけにねえ。

シェイクダウン担当はシビレますよ。

この霧と台数ってどうよ? ヤリス発見!
一番ケツから合流 ゼッケン貼りました〜

一番最後に準備が出来てやっとコースイン。霧でディレイになってなきゃアウチでした。それにしてもすんごい霧です。

とりあえず走ったものの…。


メインストレート上で待機。この待機が
1時間以上で、思わず寝ちゃいました。ドライバー以外の仕事で飛び回ってる上に、ホテルが遠いという最悪の状況だから、もういつでも寝られます。

車載カメラにはオレがコックリコックリと寝続ける映像が(笑)。わけわからんマシンでこれからニュルのフルコースを走ろうってときに、寝るくらいゆるくないとエースは務まりません。

初走行のヴィッツ君は、なんとか真っ直ぐ走るものの、とにかくアシが硬い! ヴィッツの速度でも跳ねちゃって、ロードホールディングが悪いのなんの。前後バランスはまあまあ、というよりもアンダー方向で特に難しい挙動はなし。だけど、跳ねてタイヤが浮いちゃったら、前後バランスとかいう問題じゃないし。

日本の常識では対応できないのがニュルってことです。





1周走ってピットイン。何でピットがこんなに混雑してるかわかんないんだけど、みんなピットインしてました。

オレの勘というか第六感=シックス・センスを頼りにするならば、エンジン、ミッションに大きなトラブルはなさそう。なんというか、剛性感っていうのかな。硬いという意味の剛性じゃなくて、強いという意味での剛性感です。

乗った瞬間に「このクルマミッション壊れそうとか」「エンジン壊れそう」ってけっこうわかるでしょ。え? わかんない? それは
ささやきが足りないんですよ。

給油待ち
S2000発見! この取り付けは納得いかん!
なんとハチロクが! このマシンは!

こちらはD−Rights号というかTOYOタイヤ号というかニューズ出版号というか、
大井さんです(笑)。もともとは同じD−DREAMのメンテナンスって話だったんだけどねえ。だったらこんなに苦労しなかったのに。

スイフトでもちゃんとしたクルマはカッコイイ!

ハグカップはオレと岸本さんで基本的な動きをチェックして終了。無事に走ってくれてよかった。

午後は車検です。


日本もドイツも車検といえば手押し。

ワークスBMWからヴィッツまでみ〜んな並びます。

日本のレースで車検というと30分や1時間で終わりですが、24時間の車検はDAY3の午後からDAY4の夕方まで! 230チームの車検をやるにはこれだけの時間が必要です。


ライバルのミニ みんなで押します
S2000はカッコイイぜ! SiRじゃなくてインテR
左ハンドルもシビレル
手を振ってくれるマーシャルカーのオヤヂ ラファーガだっけ? 

ミニは同じA1クラス(1300cc以下ね)だって知ってたので「オレはトヨタヤリスのドライバーだから、首洗って待っとけ!」と言っておきました(笑)。
ウオッシュユアネック。ちょっと違うな。

4つ目が通る、じゃなくて4つ目のインテはタイプR。こっちでインテRというとこのモデルです。DC5インテは1台もいなくて、新型はみんなEP3シビックでした。やっぱりオレのインテRの方がカッコイイぜ〜。

伊藤選手の英語と、メカニックの不眠不休のメンテのおかげで、車検は見事に合格!

タイヤがない、ライトのバルブがない、ネジの穴が空きっぱなしで地面が見えるなどなど、パーツの調達法すらわからないドイツでよくここまでやってくれたものです。

優勝あるのみのS耐オトコメカニックのみなさんも
相当なもんでしたが、何もない環境でなんとかしていく武ちゃん&高橋さんもすげ−ぜ!



車検のあとはドライバーズミーティング。やっぱりすげー人数ですが、ドイツ語組と英語組に分かれてこの人数っていうのがまたすごいんですよ。ビジネス英語のわかる岸本さんが頼りでした。

レギュレーション上では最大210チームまでが予選通過となっていますが、今年は230チームということで、みんな予選通過という説明がありました。「No qualify just timed session(予選なしで、タイム計測時間にする)」って言ってたから間違いありません。

あとでこれがまた問題になるんですが…。

右の写真はD−Rights with TOYOTIRESのみなさん。大井さん、デカトーさん、レブスピード編集長の佐藤さんです。


夕メシは前日の反省を活かして豪勢に
。有名なレストランだそうです。

写真のとおり、熱い鉄板の上で肉を刻んで、好みの焼き加減にしてしまうわけですが、にゃんとここでは醤油を完備! いい夕食でした。

奇跡的に食う前に撮ることに成功しました。

切るべし! また食いて〜!
有名ドライバーのサイン 天井にも

場所はニュルブルクリンクのすぐ近く。

行きたい人は来年予定の

クラゴンと行くニュルブルクリンクオトコツアー(仮)
に参加してください。

明日は予選! 肉食っていくべ!


DAY5⇔