DAY1

独逸襲撃



ちょっとカッコよくはじまったニュルレポート。ここからはいつも通りのオトコレポートですのでご安心を。

韓国肉ツアー以来の海外です。ここでちょっとお勉強タイム。

ニュルブルクリンクがあって、ポルシェやBMWやベンツがあるのはみんな知ってるだろうけど、ドイツは自動車誕生の地だそうです。自動車といってもエンジン付馬車みたいなものだったみたい。GT4に入ってるから、ヒマな人は
ニュルを1周走ってください。

もうひとつドイツには大きな発明があります。それはヨハン・グーテンベルクさんによる活版印刷の発明。1400年代(15世紀?)に『42行聖書(グーテンベルク聖書)』を印刷したのが有名で、現存する48冊のうちひとつを慶應義塾大学が購入&保管しているそうです。「世界で一番売れている本は聖書だ」という話も聞きますが、まさに最初の印刷物が聖書なわけです。

最近はデジタル入稿なんて言葉もありますけど、活版印刷は15世紀から長〜く使われた世界的な大発明といっていいでしょう。

なんか「まんがはじめて物語」みたいになっちゃった(笑)。ここだけの話ですが、某研究所では「所長=おねえさん」「クラゴン=人形」のつもりで書いてますのでヨロシク。

つまり、自動車&活版印刷が誕生した国ということは、オレみたいに自動車&出版業界のスミで生きるオトコには一度は行っておきたい国なんですよ。

でもドイツで最初に連想したのは
シュトロハイムでしたが。決めゼリフは危なくて書けません。


最初のトラブルは座席のグレード。ビジネスという話だったのに、受け取ったチケットはエコノミー。話が違うんじゃないの〜? ま、ウソついて儲けようとするわけじゃないだろうから、特に文句を言う気はないけど、ビジネスだからって聞いて必要経費を払ってるわけだから、変更するんだったら連絡があって当然。

今思えば、この時点で先の展開を暗示していたわけです(笑)。

米のない国に行くのははじめてなので、成田空港で米の食い納め→。なかなかの味でした。






旅の始まりはいつも飛行機。やっぱり飛行機はダメだ。

鉄の塊が空を飛ぶなんてって言うわけじゃなくて、パイロットがオレよりもヘタなんだもん。反応は遅いし、揺れるし、十勝に行くたびに
オレに代われといいたいくらいです。

これに関して、某所長にお話を伺ってみました。




クラゴン(以下クラゴン)
「みんなよくあんなヘタな操縦に乗ってられますよね。」

藤田所長(以下所長)
「それはそうだよ。エアバスは文字通り、クルマで言えばバスの運転手なんだ。それに対して、レーシングドライバー は言わば戦闘機のパイロットだろう。」

クラゴン
「ってことはヘタに感じるのは当然なんですね。」

突然研究所っぽくしてみましたが、そういうことみたいです。しかも座ったのが主翼の近くで、エルロン(だっけ?)の動きがペコペコ見えちゃって。そーするとGと操作がわかるから、「操作が遅い!」「反応が鈍い!」「カウンターステア当てすぎ(←?)」という話になるわけです。



でもルフトハンザの国際線だからけっこう上手かったですよ。



空港に着いて早速異文化交流。

これ、トイレの入り口なんですよ。最初は壁だと思ってそのまま通り過ぎました。。矢印があってもトイレのマークがあっても、開けていいのかちょっと考えちゃうよね。

しかもトイレはドイツ語で「トイレッテン」。英語では「レストルーム」です。だからいつものつもりで「トイレどこ?」なんて聞いちゃっても通じるんですよ〜。

日本語の「トイレ」ってもとは何語なんでしょうねえ。


なんだかんだと空港に到着して、関空組とも無事合流。中谷明彦選手のおかげで現地の三菱にご協力いただけることになり(中谷さんありがとうございました)、所長とマネージャーがピックアップに来てくれました。

まずは三菱へ。

しかも現地での移動に広報車を貸してもらえることになってました。メカニックまで入れると15人くらいで移動することになるので、レンタカーを借りるだけでも大きな出費です。中谷さんと三菱ジャーマニーに感謝!

借りたのはコルトと、シャリオグランディスなんだけど、どっちもMT! やっぱりクルマはMTだ! とAT嫌いの僕は思うわけですが、ヨーロッパでは環境問題から燃費を重視するため、ATはお呼びじゃないみたいです。別にフル乗車する用事もないのに、ミニバン+ATに乗るなんざ、恥ずかしいことだと思わないとイカンのですよ。

いーところだよね〜

そして一路コブレンツへ。

アウトバーン初体験です!

アウトバーンというと全開というイメージがるけど、多くはちゃんと速度制限があって、だいたい時速130kmくらいに設定されてます。

国内と違うのは、速度が低ければ安全なんて勘違いをしないで、みんなしっかり速度を出してること。簡単に言うとドンくさいヤツがいないってことですな。

そのへんは最後にも触れましょう。


すっかり忘れるところでしたが、ここでチーム紹介をしましょう。

チーム名はLUCK RACING TEAM。ジムカーナで有名な関西のショップさんです。中谷塾の事務局長が、LUCKさんのイベント事業部にいる関係で、中谷塾卒業生によるニュルチャレンジに協力してもらうことになったんだと思います。

「思います」というのは、企画書と実際の体制があまりに違って、何がどうなっているかよくわからないんですよ。現実としては、中谷塾卒業生によるニュルチャレンジがメイン。中谷選手もLUCKさんも協力してもらった、というのを確認しておいてください。そのわりにはチーム名が中谷塾じゃないのが妙なんだけどね。

ドライバーはもちろん中谷塾の卒業生。ヴィッツ組はオレ、藤岡さん、岸本さん、K氏の4人。アルテッツァ組は吉田さん、山下さん、前嶋さん、伊藤さんの4人。みんなそれぞれに経験を積んだメンバーです。そしてある意味主役のマネージメント担当者。本人のために「M氏」にでもしておきましょうか。メカニックはテスト&サービスで中谷選手のS耐メンテをやっている武田さんと、北海道の高橋さん。

以上! ってメカニックがたったふたりじゃん!

こっちとしては名前からして「LUCKさんのチームなら大丈夫だろう」と思ったら、実はまったくもってそうじゃなかったというわけです。

もともとはメンテナンスもニュル経験豊富なD−DREAMということで参加を決めたのに、M氏は資金面で合わなかったから、と相談なく変更。海外レース体験の重要さがわからなかったんでしょう。この時点で、遠く険しい道のりが決まってたわけです(笑)。

しかし、この非現実的な体制こそが、武田さんに高橋さん、ヘルパーのみなさんの
オトコを引き出すことになります。



ちょっと遠かったけど無事にホテルに到着。だけどこのホテルにも問題があってさ。

サーキットから遠い。それも高速で1時間以上。毎日往復するのに、2時間以上も移動ですぜ! 旅行会社に頼んだらしいんだけど、オレたちは旅行じゃなくてレースしに行くんだから。

そんな簡単なことでもわかってないと大変なのがレースなんです。

先が思いやられるな〜。

というところで初日は終わり。翌日ニュル襲撃です。



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