2004 ＴＯＫＡＣＨＩ 24ｈ ＤＡＹ４−１

そしてプレイ

日付が変わってＤＡＹ４。

そしてオレの２スティント目はスタートから１３時間５７分。朝の５時です。

第１スティントは薄暮攻撃。第２スティントは夜明け前。どっちにしろ難しい時間になる運命か（笑）。

去年を思い出すと、まだ１回しか乗ってないのにレースの半分以上が過ぎてるのも妙だけど、これが普通の十勝２４時間です。夜間は２人だけで走るなんてただのプレイですのでお間違いなく。

ここでＴＩ用に開発したという高温対策タイヤを投入。

これでタイヤ交換なしで２スティント行ければ、４０秒は稼げるという作戦です。
出撃直前　目がイッてます ドライバー交代中！


でもテストでも使ったことがない実戦初投入のタイヤだからどうなることやら。

クムホの参戦の目的はタイヤ開発だから、ちょっとリスクがあるけどこれも重要な仕事です。
夜間霧プレイ！

乗ってみたら、タイヤの発熱はいいとしてビックリするくらいの超アンダーステア。でも発熱がいいってことは表面のゴムはそれほど硬くないし、実際にそういう傾向だったから、ちょっと２スティントはもたないかも。

超アンダーステアとはいえ、走り始めちゃったらしょうがない。

タイヤ交換のためにピットインなんかしたら大きなタイムロスになるから、今の状態を乗りこなしてタイムを出すしかねえ！

なぜか今回はすんごい集中力でさ。

スティント中のタイムはビシバシ安定するし、しかもタイムは速いし、それでいて全く疲れない。クムホチームにはドライバーごとにドリンクボトルを積むんだけど、第１スティントだってドリンクなしだったもん。

もちろん第２スティントもドリンクなし。

水を飲むと気分はリフレッシュされるんだけど、飲むことで走りのリズムがちょっと崩れるほうが嫌で。

今までず〜っとあった課題がレース中のタイムを安定させることだったんだけど、今回はそれがババッチリとできました。１分３３秒７…３３秒８…３３秒７…３３秒８…３３秒９…たまに３４秒フラットとかね。

そうなると自分でもうれしくなっちゃって（笑）。楽しんで乗ってれば疲れるわけないよね。


スティント中盤。アンダーステアはもうＯＫ。乗り方がわかったから。

トップの２台には追いつかないけど、４位以下よりも１周１秒以上速いペースです。

ゴキゲンで走ってたらポルシェに当てられてさ。

どこのチームとはいわないけど、ちゃんとインを空けてコーナリングして、立ち上がりだってアウトの縁石に思いっきり乗って避けてるのに、イン側からゴン！だってさ。

何を考えてたのかは知らないけど、ハンパなアタックじゃオレの体重には通用しないぜ！
クラス１のポルシェ乗りは日本のプロ代表だと思ってたのにガッカリだよね。


そんで出ましたよ！　豚丼と並ぶ帯広名物、霧！

しかもまだ夜明け前でしょ。

夜間霧プレイはシビレるよ〜！

オレは木曜の反省を活かして心眼で走ってたから何の問題もないけど、そうじゃないドライバーはもうパニック。いきなりわけのわかんないところでステアリング切るわ、コースアウトするは、コーナリング中にフルブレーキングしてビックリスピンするは、もうコース上は無法地帯です。

特にランサーに乗ってたキミ！

Ｓ２０００に抜かれるのはやめなさい（笑）。

ビックリスピンするのは、本人にとっては突然コーナーが出てきたように見えたからでしょう。そんであっ！と思ってブレーキを踏んだらスピンと。

コーナーはあるんだからもっと落ち着いて走ろうね。

その無法っぷりに（？）ついにＳＣが出動。霧が好転するまで１５分ほどＳＣランになりました。

そしてそのころ今度は無線の調子が…
クラゴン「聞こえなかったんでもう１回お願いしま〜す」

Ｐｉｔ「車載無線の電池が切れそうなんだよ」

クラゴン「へい」

Ｐｉｔ「ピットインしたら換えるからがんばってね」

よし！　
今年も放置プレイだ！

なんかオレ無線放置プレイ多いよなあ。放置されなかったのって、去年の最終戦のモテギだけじゃないの？

それでも普通にレースになってるのが笑えるけどね（笑）。
特に十勝はルーティーンでピットインすれば無線の必要はないけど。

そんでもって８２周目、オレのスティントラストラップです。

サインボードに「ＢＯＸ」が出てました。夜間霧プレイも終わったし寝るぞー！

と思ってたら、ピットに入るその周にタイヤがバースト！

最後まで油断は禁物だ！

だけど今回は事前の振動を察知して、全く危なげなくコントロール！　よし！　いちおう無線で「左リアバーストです〜」と伝えましたが、やっぱり電池切れで誰にも聞こえてませんでした。
新品タイヤでござる タイヤについてる紙を剥がすＷＡＤＡ−Ｑさん　細かい（笑）
無線が通じないから準備は早めです。 ただいま〜　よく見ると右前がちょっと浮いてます

ピットインしてＷＡＤＡ−Ｑさんに交代！　
またバーストしちゃったけど、無事に帰ってきてよかった。

タイヤの状況は１回目のバーストとほとんどいっしょ。やっぱり原因はハッキリしないけど、異物を拾った可能性はやっぱりあります。

だけどバーストしてるのはオレだけで、しかも左のリアだけだから、ドライビングの影響はあるかもね。

ＶＴＥＣＳＰＯＲＴＳに書いたのと同じになっちゃうんだけど、ＷＡＤＡ−Ｑさん、ツヨシさんと比べて、コーナリングスピードが高くて、アクセルでリアをジワ〜ッと旋回させるドライビングみたいです。

そのぶんブレーキは使わないし、ガソリンも使わない（急加速しないからね）んだけど、十勝みたいな３速の右回りばっかりあるコースだと、左のリアに負担が集中しちゃうのかもね。

でも他メーカーでは出なかった問題だから、有益なデータをとれたということで（笑）、クムホさんにはがんばってもらいましょう！


夜が明けてもうひとがんばり！

もう追いつきそうにないし、トップのどっちか壊れてくんないかな。できれば両方（爆）。

ＤＡＹ４−ｐａｒｔ２⇔
⇔ＤＡＹ３ーｐａｒｔ２