DAY1 

ぶっつけ本番にもほどがある!


レースはいつも
ドタバタのうちに幕を開けますが、今回のドタバタっぷりはハンパじゃありませんでした。

木曜入りか金曜入りかがなかなか決まらず、その前にはVTECSPORTSの体感研究所ロケ&原稿があり、
8000文字のテープ起こし攻撃!


そして
FIA公認のグローブが全滅したのを思い出したのはレースウイークの水曜。オレはLLサイズでした

送ってもらうにしてもその店に在庫がなけりゃアウトだし、いきなり送ってもらってもサイズが合わなきゃもったいない。

そんな融通を利かせてもらえるのは……D−Rightsだ!

アルパインスターズのLとLLの2サイズ送ってもらって、使わなかった方を返すことにしてもらいました。

大井さん、その節は大変お世話になりました。





さてさてやっとサーキットの話です。今回は金曜入りだったので、DAY1は金曜。

まず今年の変更点から。

Aドライバーを入れ替えて、クラゴン・ピストン組からピストン・クラゴン組になりました。これはピストンさんが他のドライバーと出る可能性があるから。Aドライバー+チームがセットでポイント加算されるS耐では、AドライバーとBドライバーを入れ替えただけでも別チームとしてカウントされます。

だからAドライバーをピストン兄貴にして、Bドライバーを入れ替えれば「SPOON+ピストン」としてシリーズポイントがカウントされる寸法です。

なかなかシーズン中にドライバーを入れ替えるってことはないんだけど、これは単純に
資金の問題。貧乏はツライね〜。あとはピストン兄貴が人気者でいろんな人がいっしょにレースをしたいんでしょう。

もちろんオレは出たいけどそこは、お互いの妥協点ということで。オレが出ないときも応援してね。



新型ボンネット 穴あいてます。あとはマシン、というよりはレギュレーションに変更があります。

2シーターのS2000はもともと特認車両。つまり本来レギュレーションに合ってないんだけど、特別にOKが出てるマシンなわけです。

それでずーっとチャンピオンになってるもんだから、どんどん重くされてとうとう
1180kgにまで成長しました。これ、市販車じゃないからね。レーシングカーの重量だからね。

対するインテRの最低重量は940kg。

実際には940kgよりも重いとしても、
軽〜く200kg差はあるわけです。
新型Fバンパー ライト埋め込みなのがシブイぜ!
さらに今年は市販車のマイチェンによって、S耐でも17インチタイヤを使えるようになりました。コレは
なんだけど、重くなって速くなったマシンにどういう影響が出るか、考えてみてください。

ブレーキがタレる! 駆動系エンジンに負担がかかる! 

2→3速にブチ込んだ瞬間にミッションがドカーンと
オトコになったり、モテギだったら90度コーナーでブレーキがなくなってまっすぐオトコになったり、ちょっとしたオーバーレブでも、タイヤのグリップが高いぶんエンジンがバヒョーンと回されてオトコになったり、とにかくオトコ条件満載なわけですよ。

市販車でいうとRX−7とGT−Rの差みたいなもんでしょうか。

リアバンパーも独特でガンダムっぽいだから金曜からブレーキを使わないでタイムを出す走りをいろいろトライしました。

コレがけっこう難しくてね。

ちゃんと出来たのは決勝でした。





ピストン兄貴が仕事のため、午前中の1時間半をピストン兄貴、午後の1時間半をオレが走るいつもの体制です。17インチぢゃ

困ったのは
タイヤ。

NSXもS2000も17インチだし、ランエボもRX−7も確か17インチ。今年からS2000が17インチになったことで、
17インチが足りなくなっちゃったそうです。

フリー走行ではなんとか1セットまわしてもらったんだけど、この1セットで2人が3時間走って、ドライバーが慣れつつセッティングもしなきゃいけないから、前の週や去年からテストをしてるチームとは勝負になりません。

勝負するしかないんだけど、これで勝てると思ったらそれはやる気があるんじゃなくて、勝ち方を知らないってことです。

勝つつもりでやるんだったら勝てる体制かどうかは見極めて、
勝てないなりにどう取り組むか考えないとね。


時間がなくてスポンサーのステッカーもまだでゴメンナサイ
 
走ってみると予想とはちょっと違う。チューニングでは定番のインチアップだけど、セッティングの範囲を大きく超える変化がありました。

だから最初は16インチ乗りをベースに、もっとタイヤを使うようにしてみたんだけど
全然ダメ。結局は去年とじぇんじぇん違う乗り方になりました。単純にインチアップしたっていうよりも、タイヤの構造が違うってことが大きく影響してます。

オーバーステアが強く、コーナリングスピードをおさえてブレーキングと加速でタイムをかせいでいた16インチに対して、
17インチはコーナリングでタイムをかせぐカンジ。しかもタイムをかせげるのはコーナリングのみで、コーナリングスピードを下げたからといって加速や減速に使えるわけじゃない。

だから、ブレーキングをしながら曲がれる速度まで落ちた瞬間に
スパーン!とコーナリングに入って、そのまんま脱出するってドライビングです。

言ったり書いたりするのは簡単なんだけど、それがすっごく極端で大変でした。限界が高いぶん動きがピーキーだったしね。黙って1秒アップの効果はあるけど、フィーリングアップとは別の話ってこと。

ドライビングのとこにも書いたように、どんなに定番で一般的だと思われることでも、
クルマに手を入れる時点でセッティングになっちゃうんですね〜。


いぐで〜!金曜のタイムはピストン兄貴が2分11秒486でオレが2分11秒398。

ピストン兄貴は新品、オレはそのままのタイヤっていう差はあるけど、
ピス兄速いって(笑)。もう芸能人ドライバーとか、DJの合間にやってる実力じゃないよ。

ピス兄に食われる自称レーシングドライバーってけっこういるんじゃないの〜。

ふたりともなんとかマシン攻略は出来たものの、他のチームが新品タイヤで最終チェックに入っているときにも、コッチは3時間走行タイヤで
ドライバーのチューニングに明け暮れました。

金曜日の順位はクラス4、19チーム中13位。

新品タイヤ使ってればクラス4〜5番手かな。

今回も見事な三味線だ!


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