F1 2005


今年もF1観てきました!

2002年からはじめてまだ4年目。だけど、今年はドライバーの差が大きく出たレースのような気がします。

レース界で最も忌み嫌われることは
「普通」ということです。可もなく不可もなくインパクトもない。これが一番ダメなドライバーです。レースによっては普通に入賞するよりも、ポールポジションを狙ってオトコ(全損の場合は大オトコ)になることが大切なこともあります。

もちろん結果としてオトコになることが目的のわけはないんだけど、それくらいプッシュすることが評価になるってことで。つまりレースの世界やレーシングドライバーはそういう普通じゃないもんだと思ってください。

そういう意味で考えれば、F1まで登り詰めるドライバーは変態中の
ド変態! 世界各国で1番速い変態ドライバーが集まって変態世界一を決定する、変態の祭典といっても過言ではないでしょう。

変態という表現が正しいかどうかは別にして、あの速度、あのコントロール、普通じゃねえ!!



土曜は雨。

みなさんご存知の通り、決勝のドラマを演出したのもこの雨でした。



佐藤琢磨選手のアタックは………。

暫定トップだったけど逆転されるのは明らかでした。次のクリエンが早くも逆転。テレビを見ていた人には申し訳ありませんが、あのまま1位の可能性が全くないのは見ててわかりました。



雨で光ったのはフィジケラ! 雨量にこれだけの差があって予選3位! 素晴らしいの一言です。ポールのラルフは燃料タンクスッカラカンの予選仕様確信犯(?)だったようですが、地元でポール&決勝序盤ブッチギリのパフォーマンスは見事!

勝てないマシンでどれだけ目立つか、トヨタの作戦勝ちです。ホンダは完全にやられたと思ったでしょう。

だけどやっぱり前の予選がいいな。


フィジコかっこ良かったぜ!
今年変態世界一になったオトコです



決勝は晴れ! 観客席も超満員です。

何やら今年もすごい入りだったみたいです。メインゲートも通らずスプーンに直行だから、よくわからなかったりして。ドライバーズパレードもバッチリ撮りました。


どちらかといえば人が少ないはずのバックストレート席も…
昔懐かしいハコ乗り サポートレースでオトコになったインテ 修理代高そう
今年で終わりのミナルディコンビ
生アロンソ
いつでも速いルノーコンビ
佐藤琢磨選手 元気に見えて疲れがにじみ出てました
今回一番変態だったミハエルマン 最高だったぜ!
常にレースを沸かせるマクラーレンコンビ ライコネンゆるいなあ

スタート直後は見てたので写真ありません。序盤でいい仕事をしたのはヴィルヌーヴ(笑)。アロンソ、ライコネンをおさえまくるわ、モントーヤをクラッシュさせるわで楽しませてもらいました。


仕事中(笑)


こういうチャンスが来たときに自分のキャラクターを見せられるのも、ドライバーの能力ですな。
他のドライバーに「うわ〜ヴィルヌーヴの後ろに入っちゃったよ」と思わせるくらいだといいね。



レースを通して全く精彩を欠いた佐藤琢磨選手。
1周目でコースアウトしたときの15万人ぶんのため息を聞かせてあげたいくらいでした。

トゥルーリとの接触は「やっぱりか〜」に近かったです。

せっかくのタナボタ予選5位を1周目でフイにして、最後尾からの追い上げで接触。オレの知ってるS耐のチームだったら、サインボードが出なくなるところです。勝手に走れってことね。

接触はどっちが悪いかはわかません。どっちもどっちに見えなくもないけど、レースではよくあることだし、犯人探しの意味はなし。どちらが悪いというよりも、接触を厳しくチェックされる立場だった、ということでしょう。ドライバー同士は狭いコミュニティで生きる仲間でもあるわけで「これが自分のスタイルだから」を押し通すわけにはいきません。

レースで結果を求める以上、レース除外になっちゃったわけだから、あのアタックは失敗ということです。良いか悪いかじゃなくて。極端な話をすれば、自分が悪くても結果が良ければいいわけで…。これ以上はちょっとマズイな(笑)。今回の経験は今後のレースに活かしてくれることでしょう。

オレは佐藤琢磨選手のスタイルは大好きです。

そんなタメイキ全開のレースを沸かせたのが…。


ミハエルマン
。ライコネンっていう人の方が多いだろうけど、オレは断然ミハエルマンです。

スタートでドカッと順位を上げて、SC中には勝つ気がビンビンに伝わってきました。みんな気付いたかなあ。観客席まで伝わるほどの気力!

明らかに遅いマシンでライコネン&アロンソのチャンピオン争いコンビをブロックしまくり、しかもインを一度も刺させなかったあの技!

その全ての周を超楽しそうに走っていたミハエルマンは、間違いなく
世界一の変態だと思います。
去年は最初の2周しか全開で走ってなかったから、今年はいいもん見せてもらいました。

チャンピオン獲れないから引退なんて話はハナで笑っちゃいますぜ。本人はいつでもどこでも勝つ気だし、モチベーションも腕も全く衰えていません。マシンさえ普通に走ればいつでもチャンピオンになるでしょう。

引退なんていう人は、プレスルームにこもりきってんじゃないの? モニターやリザルトで世界一の変態ドライバーを判断しようなんて、わかってないよね。




もうひとりの主役はもちろんライコネン。

今年チャンピオンを逃したのはトラブルが原因だということを速さで証明してくれました。




2005年日本GPのハイライト。ライコネンの追い上げです。




帰ってからスカパーの放送を見たら、実況や解説のみなさんが静かでビックリしました。

現地では超大盛り上がり!
ライコネン来たー!ってカンジです。


次の周のストレートでオーバーテイク!


このレースで9000円は安い!

クラゴン応援団団長でもあるモンツァ会の柘植会長によると「安いどころかキャッシュバックも同然」だそうです(笑)。クラゴン部屋弟子のiyanagaさんの突如参戦もあり、楽しい週末でした。

レースを面白くしたのは、多くのドライバーが必死に自分のポジションを守ろうとしたのが大きいと思います。ミハエルマン、ウエーバー、クリエン、最終ラップのフィジケラ。反則ギリギリのブロックをするドライバーと、それでも抜くしかないドライバーのぶつかりあいがレースなんだから。

チャンピオン争いが終わったレースの面白さはまさにコレです。

相手のペースが速いから抜かれてもしょうがないとか、マクラーレンだからブロックしないなんてレースは面白くねーな!

クラゴンを応援してくれるみなさんも、こういうことを期待してくれているんでしょう。普通のレースはできないねえ(笑)。


また来年もF1行くぞ〜!

最後に一番お気に入りの写真を。




せっかくだからチャンピオンも!