裏ぺェヂ



なんか流れの中に入れにくくて、別のページを作ってしまいました。みなさんあのまんまで終わるとは思ってないでしょう(笑)。

せっかくなのでもう少しお付き合いください。

なお、以下の内容は他のF1ドライバーと比較をした場合のひとつの見方であって、正否を決めようとか、この見方が正しいとかいうつもりはありません。また、別にクラゴンと比較してるわけではありませんのでご注意を。

気になる佐藤琢磨選手について。

レース内容はみなさん見ての通り、特に説明することはありません。コースアウト、最後尾、接触、レース除外。放映されたとおりです。

レース除外はそもそもレースに出てないことになってしまうので、失格よりも重いペナルティです。ウソだと思う人は鈴鹿サーキットのリザルトページをご覧ください。決勝だけ19台になってるから。ベルギーGPの接触に続き、FIAもそれだけ腹に据えかねたということでしょう。

一番気になるのは、レース中のスピードがハッキリ言って遅かったことです。レース序盤、最後尾を走っていた佐藤琢磨&バリチェロの新旧BARコンビは、ミナルディー並みのスピードでした。

接触でアライメントが狂った? 燃料が重かった? そういう問題ではなく、マシンの限界を使い切れてなかったんですよ。特にスプーン立ち上がりで、ほとんどのマシンがリアをグググッと滑らせる寸前で立ち上がっていくのに対し、この2台だけリアがベタ〜っと安定したままでコーナーを立ち上がっていました。んで、立ち上がりの速度も遅い。専門的に言うと「ヨーレートが出てない」ってヤツです。

見てて唖然としたし、信じたくなかったですよ。

でもこれがオレが見た印象です。現地の同じコーナーで見ていた人もわかるはずです。

ドライバーの性能でいえば、去年よりラップで1秒は遅いでしょう。

しかも10周を過ぎてからそういう走りに大きく変化したこともわかりました。つまり疲れているということです。ドライバーズパレードの時点から疲れが見えてましたが、走ると顕著になりました。

これは某研究所の藤田所長から聞いたことですが「ドライバーを定数で見る傾向がある」のが良くないそうです。速ければドライバーのおかげ、遅ければマシンのせいなんて単純なことはなくて、ドライバーの性能も変化するとか。

そう考えれば、性能が下がっていることを素直に認めて、性能を上げるようにトレーニングなり何なりに取り組めば、問題は解決するはずです。詳しくはVTECSPORTSVol.19の自動車体感研究所に書いてあるのでみなさんよろしく(笑)。

去年速かったから今年も速いはずだとか、マシンが悪いとか、運が悪いとか、本人はそんなことは一言も言ってないから、周りがそういうことを言うのをやめて、悪いところを解消するべく取り組む時間をあげるしかないでしょう。




思えば、オレが去年のS耐最終戦で大コケしたとき、「体調が悪いからしょうがない」なんて言った人は誰ひとりとしていませんでした。

近ければ近い人ほど「プロが何やっとるんだこのボケ!」と言ったあと、復活の呪文を教えてくれましたっけ。

本当に応援してくれる人は、足りないところに向き合う機会と、復活の方向を導いてくれる人です。だから今年復活して、ニュル、十勝、鈴鹿の国際レース3連戦で入賞できたんでしょう。

根本の問題を見ないようにしながら「次のレースはがんばれ」というのは応援でも何でもなく、足を引っ張ってるだけです。本当に応援するなら、良いときはしっかりほめて、悪いときはトコトン叩くべし! と藤田所長も柘植会長もおっしゃっています。

佐藤琢磨選手はまぎれもなく日本人で最高のドライバーです。イギリスF3チャンピオン、マカオGP優勝、アイルトン・セナと並ぶ経歴の持ち主です。だからこそ英雄に祭り上げるのではなく、しっかりと伸びる環境を作ってあげるのが大切なんじゃないでしょうか。

カミカゼとか言われてるんだったらそれを逆手にとって、日の丸に神風って書いたハチマキでもしめて、「オレの前を走るときはハラキリアタックを覚悟しとけよ!」くらい記者会見で言えれば、生き残る道があるような気がするんだけどなあ。

それはどっちかっていうとオレの仕事か(笑)。

どうせ変態決定戦なんだから、スマートにやろうとすること事態に無理があるのに。


まずはしっかり休んで、パフォーマンスを取り戻したら、いつでも復帰して欲しいです。去年の実力を取り戻せば復帰の道はあるでしょうから。


がんばれよ〜!


最後に鈴鹿サーキットの実況について。FMラジオじゃなくて場内放送の方ね。

がんばって盛り上げようという気持ちは痛いほどわかるんですが、「ウエーブしろ」「立ち上がって応援しろ」「みんなで盛り上がれ」などいちいち要求が多くて。ホーンを鳴らす人がいて、手を振る人がいる。中にはニヤッとするだけの人だっているし、いろんなスタイルで応援したっていいじゃんねえ。

遠くからF1を観に行く時点で盛り上がってるんだから、余計なお世話ですよ(笑)。

それに、例えば足が悪いとか、腰が悪いとか、ハンディキャップ(この言葉でまずかったらスミマセン)があって、立ち上がって応援したくても出来ない人だっているかもしれないわけですよ。そういう人がせっかく大変な思いをしてサーキットまで足を運んでくれるのに、なんでハンディキャップを感じさせることを言うんでしょうか。

他ではそれで通用してるのかもしれませんが、そういう気遣いや想像力のない人は、サーキットじゃないところでやっててもらいたいもんです。オレにとってDJといえばピストン兄貴ですが、ピストン兄貴は毒がありつつ誰も傷つかない内容を、面白おかしく話せるホンモノのプロです。

DJがレースを盛り上げようというのは大きな勘違い。レースはもともと面白いんです。面白いレースをそのまま伝えてくれればそれで十分。しゃべる内容に気遣いがなかったり、
ンテグラ(イにアクセント)とか、大井貴之(おおいたかゆき)なんて放送してるようじゃ、素人と間違えられても文句は言えませんな。

オレだって定価を払った観客なんだから、意見はしっかり言わせてもらいます。


来年も楽しみだな〜!

クラゴン部屋で観戦ツアーでも組みたくなっちゃいます。