稽古報告其弐


午後はサーキットっぽいレイアウトにして模擬サーキット稽古!

サイドブレーキ禁止、1速禁止にして、マシンのコントロール、つまりブレーキング〜コーナリングの鍛練に集中! 禁止しなくても1速は必要なかったかな。

決して広くない筑波のジムカーナ場にもかかわらず、2速のイ〜速度で回るコースを設定しました。

でもただ走るだけじゃなくて、最後は必ずBOX制動。コーナリングしてきた速度にあわせて、自分でブレーキングポイントを設定しないと止まれない、超実戦鍛練です。


そしてオレが漢と書いてオトコと読む走りを見せた「親方走見」

いわゆる同乗走行なんだけど、知らないクルマに乗った瞬間から全開&コメントなんていう芸当には、見合った名前が必要だ! ということで「親方走見」になりました。

命名はもちろんどこかの研究所の所長です。

なんか眼がステキ

さすがに20台連続親方走見はオトコだったけど、自分で上達するのと同時に、限界も知ることができるなんてないですから。何名限定なんてセコイことを言わずに、全員にオトコの走りを体感してもらいます!

ちょっと酸欠で険しい目つきになってますが(笑)。


前にバイーンさんがオトコにした編集部のEG6でコース試走。

去年の夏に日光で乗ったときはかなりアレだったけど、今回はちょっとオーバーステアでコースレイアウトにバッチリ合った動きでした。

EG6アナドリガタシ!




ストレートでもロールしてたというビートこの外周がけっこういいコーナーでね。FR車だったらそりゃもうババッチリとドリフトを決められちゃうコーナーなんでございますよ。

そうするとドリフト状態からフルブレーキングしなきゃいけないから難しいんだけど、ソコも良し!!

いつも通り写真をお願いした専カメ氏に親方走見をしたところ、なぜかドリフト中に「うひひひひひひひ」と笑い始めてちょっと危なかったなあ(笑)。

そんなトリップ体験も可能な親方走見です。


ドラテクは競争の中で磨かれるのもまた事実。
競争の楽しさを伝えるのもレーシングドライバーの仕事です。

最後の仕上げにスラロームでスプリットレースをやりました。

スプリットレースは、2箇所からスタートして各自のコースを走ってゴールってやつ。2台が交差したりしないから危なくないし、コースは左右でいっしょだから、見た目でどっちが速いかわかるというコースです。

もちろん最後はBOX制動。加速が速いクルマはブレーキングが難しいし、何より、相手がいる状態で正確なブレーキングをできるかどうかが勝負!

ビートとインテRが同時にゴールなんてことになるくらいだから、クルマの性能差はカンケーなし!


全部の稽古メニューを消化して1時間も余っちゃったので、余った時間でフリー走行。
弟子のみなさんの集合や移動が早かったおかげですよ。

フリー走行はなんと待機者なし! 全員参加です


脚立が似合うぜ!そして16時になって走行終了!

20人全員無事に終わりました!よかったよかった。

最後のフリー走行ではコーナリングもブレーキングもかなり鋭くなって、あまりの上達ぶりに所長とふたりで驚いてしまいました。

特にしつこくやってきたBOX制動は100点満点といっていい人が何人も。
人間って上達するもんですね〜。

初心者向けのつもりだったのに、最後は全員初心者じゃないよ。

親方がいいのか(爆)。


不安いっぱいではじまったクラゴン部屋withVTECSPORTSでしたが、弟子のみなさん、VTECSPORTS編集部のみなさん、遊びに来てしまったハズなのにしっかり仕事をお願いしてしまった藤田所長、みなさんのおかげで無事に終えることができました。

ありがとうございます。

親方としては、全員自走で帰ることができて、しかもしっかり上達してもらえたのが何よりうれしいです。今回の経験をベストラップ更新に活かすなり、サーキットデビューに向けて第1歩を踏み出すなり、あとはご自分で楽しんでください。

でもたまにはクラゴン部屋に来てくれるとうれしいです(笑)。

レースといいクラゴン部屋といい、最近カンが冴えちゃってねえ。初の稽古メニューやコース設定がこんなにバッチリだとは思いませんでした(笑)。


クラゴン部屋としては、開催未定のマシンコントロール稽古で、もうちょっと難しい内容を少人数でやりたくなってます。ちょっと値段は上がっちゃいますけど、走る量はほぼ倍にします。

もちろん全てを見直してもっと面白くて練習になるようにしますので、次回をお楽しみに!



でもこの台数だって十分ガラガラだよなあ。

写真
専カメ

スーパーバイザー
藤田所長


前項
日記
クラゴン部屋