2007ニュルレポート part2

異国で電話もつながらないままサマヨウというレア体験をした翌日は、6時半起床で恒例のニューカマートレーニング(午前の部)へ。もちろんオレはニューカマーじゃないどころか、しっかり実績を残してますんで完全に不要にゃんだけど、せっかく行ったんだからいっぱい走ろうということで。

受付でうまく話が通ってなかったようで、ちょっとマゴつきましたが、「ユーゲンから聞いてない?」でアッサリマイルドにクリア。こういうなんでもないことでブレーキがかかるのが海外レースだな。

今回のレンタカー、フォードフォーカスC−MAXのスタビリティ制御がオタンコナスだったこと以外は、特に大きな問題はナシ。でもニュルを走っててはじめてコースアウトを覚悟しました(笑)。「こりゃダメだ」と思った瞬間に、コースアウトしてからガードレールに行かないで戻るラインを探すところに自分であきれたりしながら、無事に終了しました。

ほどなく午後の部参加で現れたユーゲンと1年ぶりの再会!!

向こうも連絡をくれてたみたいで、心配をかけてしまいました。ゴメン。悪いのは全部ド○モのクサレケータイだ。でもド○モじゃなきゃオトコ日記の更新ができなかったんだよなあ。通話に対応してるのはあるんだけど、メールに対応してるのがなくて。だけど、その携帯がこの日から突然使用可能になったんですよ。そしてレース後にはキレイサッパリ圏外に。まさに摩訶不思議アドヴェンチャー。

ちょうどいいからオレが今回乗るフレパーモータースポーツに連絡を取ってもらって、パスをGET! ついにチームと顔合わせだぜい。



ゲートに原チャで迎えに来てくれたメカニックからパスをもらい、ゴゴゴゴゴゴとたたずむフレパーモータースポーツのテントへ。

初参戦の2005年を思い出すなあ。あのときはテントも何もなくて、全世界で使われてどんな病原体がいるかわかんねえコンテナで寝起きをするオレたちにとって、同じピットを使ってたこのフレパーモータースポーツがうらやましくて。人はいっぱいだし、トラックから生えるデッカイ基地みたいなテントはあるし、あーホントうらやましかった。2年後にそのチームで乗ることになるとはね。

とはいえ、カルタスで出たときに突撃インタヴューに行ったので、広報担当のマニュエルとは既知の仲。先方もよく来たなと迎えてくれました。こういうときにキャラが薄いと覚えてもらえねーんだ。

ヨハネスオヤジ

フレパーモータースポーツは、大オヤジのヨハネス(写真真ん中)が創設者で監督、その奥さんと、上の息子でマネージメント担当のマニュエル(写真右)、下の息子でメカニック担当の…名前聞き忘れた(笑)、の4人がメインスタッフのレース一家。これも歴史の差でしょう。なんてったって創設は1974年でオレが生まれる前なんだから。

ヨハネスオヤジは言葉が通じなくてもわかる絵に書いたようなレース屋の頑固オヤジで、マニュエルは金勘定(笑)ができて英語もできる、ひとつ若い世代です。こんなゴッツイオッサンたちが、波紋を疾走させながら待ち受けているピットに単身突入するんだから、よほどハラが座ってないとどーにもなりませんぜ。パウッ。

あいさつもソコソコに早速シート合わせ。前日搬入で、この日はピットの設営だったせいか、他のチームもどこかマッタリモードです。

そんな中にドッギャーンと鎮座マシマシていた、今年のオレのマイカー。シビック1.8スポルトです。苦節3年。やっと標準のレーシングマシンになりました(笑)。

いや、カルタスも悪くないどころかとっても楽しませてもらったんだけど、やっぱり違うな。

それもこっちしか売ってないヨーロッパ仕様だかんね。2008年2月8日現在でいまだに日本のシビックR(FD型)に乗ってないオレとしては、「シビック? ヨーロッパ仕様しか乗ったことねーな。」というカッコイイことが言えるのですよ。

そうだシート合わせだった。過去のレースの契約時に「シートに入れたら」と言われ、入れるのを確認してもらうまで決まらなかったことがあるオレとしては望むところ。やっぱりドイツ人でも不安なのかな(笑)。実はけっこうキツかったんだけど、とりあえず入れてみんなひと安心でした。

最初の予定では、この翌日(木曜)にユーゲンを交えて最終契約ってことになってたんですよ。だってマニュエルがどのくらい英語しゃべれるかみんなわかんないじゃん。ユーゲンとマニュエルはドイツ人同士だから、当然ドイツ語で会話だから。でも思ったよりもちゃんとしゃべってくれて、というよりもオレよりもよっぽど英語上手くて、ユーゲン抜きでも問題なくコミュニケーションできました。

真のオトコは「できなかったらどーするんだ」なんて無意味なことは考えないのですよ。タイム出しゃ誰も文句言わねーからダイジョブ。

他のドライバーが来るのが木曜だったから、余裕を持って相手してもらえてちょうどよかったかなと。

空いた時間で、マニュエルのインタヴューが乗ってる去年のVTECSPORTS誌をみんなに披露しておきました。英語のダメな人で感想は聞けなかったけど、たぶん「やべーマジマニュエル」とか言ってることでしょう。


水曜はニューカマートレーニングだけで終わるはずだったのが、午前にニューカマー、午後にシート合わせと順調に終わってしまったので、木曜に何してたのかよく覚えてません(爆)。最終契約以外は、たぶんマッタリブラブラしてただけなので、この勢いで書いてしまいませう。

オトコ日記を見直したら、装備品チェックとチームのミーティング、あとはスーテクのオトコ、シノさんと会う日だったみたいです。ドライバーもみんなそろってたはずだし、自己紹介でもしてたのかな。
ゲート近くのビアガーデン
あ、そうそう、装備品チェックっていうのはヘルメットとかレーシングスーツが規格をパスしてるかどうかのチェックで、あとライセンスをチェックする参加確認(これは日本の呼び方ですが)っていうのがあったんだ。

日本のレースだったらライセンスのチェックだけでいいんだけど、海外のレースに出るためには一時的にライセンスをドイツに切り換えないといけないらしくて、そのための書類とかがあったんですよ。

今年は準備もオレひとりでやったから、何か足りなかったらエライコッチャになるからねえ。レースに向けてすべてがGOになった瞬間でした。

最寄りスタンドで給油して軽く自走でサーキットへ(笑)
星野が乗ってた日本チームのZ
去年乗ったカルタス!

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