チューニングという言葉があるけど、ここではセッティングという言葉を使おう。
サーキットに行くから、まずサスキットを入れて…なんてのはもう10年も前のお話。
クルマを作る技術は日々進歩しているんだけど、それ以上にテストコースが進歩していることに注目しよう。
ホンダは鷹栖、日産は陸別、という具合に、ものすご〜く男塾なみにごっついテストコースを作って、開発チームの皆さんがテストに明け暮れているわけですよ。
ホンダのホームページに資料があったからホンダの話になっちゃうんだけど、インテRを生み出した(?)といわれる鷹栖プルービングセンターに着工したのが1990年(平成2年)、ひと通り工事が終わったのが1995年(平成7年)。
コースが完成してから10年経ってないんだよね。まだコースを追加する予定があって、「完成」はしてないのかもしれないけど。
言わば「鷹栖以前」と「鷹栖以後」、のクルマの仕上がりが違うのは当然。
より速く、よりタフになっているのは間違いない。
なのにユーザーは若いころ峠を攻めていたオトーサンと変わらないノリで「とりあえずサスキット」から入っちゃう。
当時はそれでよかったんだと思うよ。ハードな走りに応えてくれるクルマじゃなかったんだろうから。
だけど現在、走りを前面に押し出しているスポーツモデルに関しては「とりあえず」のチューニングは必要ない!と断言してしまおう。
実際にサーキットを走ってみて「もーちょっとロールしないほうがいい」、「ちょっとピッチングが大きい」、「ギアが離れてるからクロスにしたいな〜」と思ったときにはじめて手を入れてみよう。
それはもうチューニングじゃなくて、レーシングカーを仕上げていくセッティングと同じ行為なんだ。
今の完成度の高いクルマはセッティングだと思って手を入れないとダメよ。いつものノリで「とりあえずサスキット」「とりあえずブレーキ」「とりあえずマフラー」「とりあえずインマニ」、「とりあえず」が3つくらい重なるとノーマルよりも悪くなるから。
チューニングとはセッティングだと心得るべし!
パーツを換えるときは自分が何をどうしたいのかしっかり考えて、目的に合ったモノを買おう。「とりあえず」に使う金があったら走ろう。
あ〜、またいいこと書いちゃったかな。
こっから先は各パーツだ!(更新未定)
Brake Sistem
Tires
Suspension
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