S2000in彩の国のカメラマン、専亀さんのご協力で実現した、
前代未聞の
応援団レポート!

僕のオトコっぷりは外からどう見えてたんでしょうか。カメラマンから見たレースの
模様をお楽しみください。専亀さんの写真は、クラゴンレポートにもいっぱい使わせて
いただいてます。


青文字のクラゴン解説もあわせてお楽しみください。






これだからレース観戦はやめられませんな!もう感動〜です。

え?えっ!?!えぇ〜!!!の大逆転!
特にラスト10周を切ったあたりからは、ピットにいられてほんと良かった〜。


ドライバー交代して出ていくショットをキメた(←けっこうギリギリの表現(笑))あと、一刻も早く走りを見たいと、ビクトリーコーナーアウト側のオーバルコース上にダッシュ!
予想通り絶好の撮影ポイントで、300mmフレーム一杯にマシンが納まる。
ただいかんせん暗い。1/125でf5.6ぎりぎりだ。ノイズ覚悟で増感するか。


1/125はシャッターの開いてる時間。125分の1秒=0.008秒開いてるってことです。一般的には1/200秒だとある程度動いて見えて、ブレにくい。1/125でギリギリだと、かなり暗いです。シャッターを空ける時間を長くすればするほど、光がいっぱい入ってくるけど、開いてるときにブレやすいという特性があります。

ってオレがカメラマンみたい。



縁石一個目乗った次の瞬間、マシンが正面を向いてヘッドライトがまともに
向くせいで、露出が狂う。みんな超アンダー露出になってしまう。
今日がシェイクダウンの10D。適正露出にセットするコツをつかんだのはずっ
と後。。。フォトショップでみんな要補正ですな。。。


ドライバーチェンジ前、静かに闘志を滾らせていたそのままの冷静沈着かつ男気みなぎる走りは、ファインダー越しにひしひしと伝わってくる。。
ビクトリー一個目(最終コーナーね)の左側縁石を乗るラインが、毎周回10cmと狂わない。トップのエンドレスGT-Rが背後に迫る周回でも、そのラインの緻密差はまったくブレない。その気迫に圧倒されっぱなし。負けじとレンズを振り、マシンを追う。



速い!

コーナー通過速度は明らかに10号車の方が遅い。ポルシェ勢は別格としても、
クラス2のエボやなんかと比べても明らかに95号車の方が速い。追いきれずにフレーム切れしたりブレたり、、、まだまだ修行が足りん。

速すぎてゴメン(爆)。


ふと気が付くと、95号車が帰ってこない。
振り返るとサインボードも裏返しになったまま無人。
急いでピットが見渡せる位置まで駆け戻るが、オーバルのピットからは高い
ウォールが邪魔で、向こうで監督以下メカさんたちが動き回る頭ぐらいしか
見えない。


「リタイヤかと思ったら走り出すからよー! ヒヤヒヤしたぜ!」
観戦してくれたみんなに言われました(笑)。



95号車が止まってるかは見えないが、クルマの周りを回り込んで
助手席ドアを開けて中を覗き込んだりしている感じがする。どうも止まって
いるらしい。隣のピットへ出入りしたり、奥へ引っ込んだり、ルーティーン
のピットワークにはとても見えない。

1分、2分。メカさんたちの動きが止まらない。

おかしい。なんだろ。諦めの表情や、ドライバーのメットが見えないことか
ら、リタイアではなさそうだ。

ほどなくその動きに慌ただしさが消え、一人がウォールに戻ってきた。
ヘッドセットを頭から取り、スプーンカラーの上着を脱いでいる。

え!?

終わったのか?片づけに入るのか?まさか?
ほどなくもう一人が戻ってきてタイミングモニタに注視し、ヘッドセットを
付け直し、95号車も無事にビクトリーコーナーに姿を見せた。見える範囲の外観に損傷はなさそうだ。ボードで示されるラップも12秒台。作業で暑くなったから脱いだだけか。ホッと一安心。


普通は、5分も止まったらリタイヤだと思うよね。


70周を経過。

違うカットを求めて、5コーナースタンド(新設スタンドです)へ向かうことにする。オーバルコースのコントロールライン付近からマイクロバスに乗り、コースを逆走方向に3分。


今回はオーバルが駐車場になっていて大好評でした。


途中1コーナーのカメラマン席の直近を通る。ここで撮りて〜!
オーバルのバンク最大角付近でバスがUターン。横転するかと、客が悲鳴を上げる中、止まったそこが5コーナースタンド前。
仮設のスタンドが3基。一番コースに近いスタンド最前列でもビクトリーコー
ナーよりコースは遠いが、通過速度が低いのと障害物がないので比較的撮り
やすい。



遠くに3コーナーへのストレートが見え、スプーンカラーの黄色が目立つので撮り逃す心配がない。
ここで露出補正を試すことにする。Tvでプラス補正で撮ってみるが、アンダー傾向は改善しない。しかたなくMで露出固定で行ってみる。(後に平均測光を試してみるべきだったと考えついたが後の祭り。)ここでも安定した走りは全く変わらない。N+のDC5にラップされる周も最低限の譲り加減でロスを極力抑えたライン取り。その走りの緻密さに感激すら覚える。


そんなホントのことばっかり言われると照れちゃうなあ(爆)。

Tvとは、シャッタースピードを選択して、露出(光を取り入れる量)はカメラにまかせる撮り方です。ハイビームが向いた瞬間、ハイビームに合わせちゃうから周囲が真っ暗になっちゃうんですね〜。僕はほとんどマニュアル(シャッター、露出を両方とも自分で設定)で撮ります。じゃないとクルマの色によって、明るさが変わっちゃうからね。



10周ほどチャレンジし、ふとリーダータワーに目をやると、5位。手元のライブタイミングサイトでは10-21-34-73-95の順である。2回目のピットが痛かったかぁ。残り周回も15周。スプーンのピットに戻って、フィニッシュの瞬間に備えることにする。

トップが100周を迎える頃、ピットへと到着。
ラジオでは次々に上位のクルマが壊れてリタイアしている情報が入ってくる。
へ!タイミングモニタでは4位になっている。
彩の国のメンバーに4位であることを電話で伝えると、ピット上で見ている
jazuさんから「3位の73号車から10秒差だよ」と興奮した声で報告が入る。
残念だけど周回違うと思うけど、興奮しちゃって聞いてくれない。


終盤、目の前にいたロイヤルハウス号ですね。10秒差だったら「死んでも抜け!」無線が飛んできます。


残り5周を切った。

ウォールにいた市嶋さんがにこにこしながらガレージに駆け戻ってきて、モニターを見上げる。サインボードに「P3」の文字。え?スクロールする文字に目を凝らし、10-73-95であることを確認。ええ〜!
21と34はどこ行った?

オトコになりました!




ひとまず緊急招集。彩の国全員ピットに集合だ!
全員祈るような表情でモニタ画面を見上げつつ、ファイナルラップ。
ボードには手作りのR PUMPの文字。コレか!すでにスタッフ全員ウォールでニコニコして、最終コーナー方向を見つめてる。

確かレギュレーションの第何条だかで肩章付けないとピットレーンから向こうに行ってはいけないんだ。ピットレーンで躊躇してると、市嶋さんもピストンさんも手招きしてる!!いいの?よし!!振り返ると、モニタの前でごーるどさんがこっち見ながらためらってる。来ていいってさ!早く早く!!早く〜!負けじと手招きする。


ゴールだけは話が別! だけど気をつけてね。





トップのエンドレスアドバンGT-Rがチェッカー!
次々にホームストレートへ戻ってくるマシンに各チームから歓声があがる。
ウチはまだか?まだか?
みんなと逆向きに手すりに乗っかり、カメラを構える。

来た!らしい。全員満面の笑顔で手を振っている。
オレも手振りたい〜がシャッター切るのが自分の役目だ。(←まさにオトコ!)
連写を終えると同時にフレームの隅を見慣れた黄色が駆け抜けた。
よかったよかった。
市嶋さん、ピストンさん、固く握手。アシッドの人も握手求めに来てる。

なんかピットがすげー楽しそうでいいね。



さあ表彰台だよ!みんな表彰台前に乱入だ〜!
フィニッシュの瞬間はみんな遠慮してピット屋上で見てたけど、今は全員ピッ
トに集結。市島さんに挨拶しつつガレージを通り抜け、表彰台前へと急ぐ。
SUGOに引き続き、表彰台前で構えて待つ。
すごい人波だ。壇上からはどう見えるんだろ。


そりゃあもうイイ気分ですよ(笑)。一番高いとこだったらもっと気分イイだろうね。





ピストンさんマイク握って吠えてる〜!まるで優勝したみたいだ。クラゴンがんばれ〜!負けるな〜!
人混みに押されつつも、辛うじてシャッターを切り、感動の一部始終を記録した10Dのメインスイッチを静かにOFFにした。メモリ残数カウンタはわずか6を示すのみだった。


専亀さんありがとうございました! カメラマンも漢だぜ!


そんな専亀さんのベストショット!



クルマ以外も抜かりなし!





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