ツインリンクもてぎのASTP&南コースを使う稽古です。広大かつフラットなスペースで、ジムカーナ場やミニサーキットでは練習できない、ちょっと難易度の高いマシンコントロールを鍛錬します。サーキットで試すとリスクがあることでも、このもてぎ南コースなら、ぶつかる心配どころかぶつかるモノがどこにもありません(笑)。安全な場所で限界を試すことで、ベーシックな部分のコントロール能力を上げるのが目的です。
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サーキットのために其之弐の指南
2019年も早いものでラストの稽古です。みなさん1年間の上達はいかがでしたかね。上達したところもあるし、まだまだ課題もあると思います。そんな万感の想いを込めて、サーキットのために其之弐inもてぎです(笑)。
サーキットのために其之弐inもてぎは、ジムカーナ場よりさらに一段速度が高い領域の基礎鍛練です。
筑波ジムカ場では最高速で100km以下、ギアでいえば3速には入りません。この稽古で使うもてぎ南コースはストレートではクルマによっては4速まで入ります。
速いクルマなら時速140kmくらいからの旋回制動も可能です。楽しそうでしょ。ふふふ。いや、旋回制動必須ではなくて手前でアクセル戻して大丈夫です(笑)。
一番のキモというか、狙いどころは時速60km〜80kmくらいのコーナリングです。大きいサーキットならヘアピン、ミニサーキットなら中〜高速コーナーくらいでしょうか。サーキットを走るときに、かなり高い頻度で使う速度域ですたぶん。
その速度で、舗装路で、しかも失敗してもクラッシュしません。サーキットなら一発でアウトの練習もここでは思いっきりできます。
そして今回も中速のヨーコントロールをやります。速度で時速80kmくらい。コーナリングを多めにして、ヨーレートはけっこう出ながら、すぐには破綻しない速度域です。
時速100km以上の高速スラロームもあるんですが、高速だと一発で破綻することもあるんですよ。なんせ高速なので。それはそれで楽しいわけですが、コントロールの幅という意味ではちょっと狭いことになっていまいます。つまり難しい。サーキットでは取り組みにくい舗装路でのヨーコントロールをしたいので、中速ということで。
まああまり深く考えないで、安全なところでヒャッハーだと思っていただいて大丈夫です(笑)。
というのは午後の話で、午前中にはASTPのツルツル路面を走ります。限界の低いツルツル路面でマイカーの挙動を知っておくと、午後の舗装路にも活きます。
舗装路とツルツル路面とでは対処の速度がかなり違うんですよ。そんなところに気付いてもいい鍛錬になると思います。
ヨーコントロールという難しいこともやりますが、まずぶつかるところがない、しかも順番で間隔を空けて走行するのでサーキットのように他の人と抜いたり抜かれたりがない、ということでサーキット経験がない初心者でも大丈夫な稽古です。クルマとドライバーの装備の準備はサーキットと同じですのでご注意ください。
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ヨーコントロール
クルマがスピンするときのコマのような動きをヨーレートと言い、そのコントロールをヨーコントロールといいます。
右のアニメーションの2〜4枚目でククッとリアが動いてるのがわかりますかね。そこでヨーレートが多めに出ています。場合によってはオーバーステアにもなりますが、そこまでヨーレートがなくても、ヨーレートを使うコーナリングはできます。
なので、ただ進入でガバーっとリアを流して、カウンターを当てるドリフト状態とはちょっと違います。
このヨーレートが自由自在になれば、速くて効率のいいコーナリングもできるし、緊急回避能力も上がります。スピンしにくくなればそれだけで明らかに安全ですから。
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ご覧のとおりFFでもFRでもちゃんとヨーは出ますので、駆動方式は関係ありません。むしろ立ち上がりでアンダーを出したら終了のFFほど、進入のヨーレートをキッチリ出したいです。しかもさすがにリア駆動ほどのヨーレートは出にくいので、少な目のヨーレートをキレイにコントロールしないといけません。鍛錬のしどころですぜ。
ミサーキットでコレをやろうとすると、立ち上がりでオツリをもらったときに、コースアウトして土手とか登ってっちゃうんだよね(笑)。だから南コースです。
クラゴン部屋では抜きブレーキをはじめとして、このヨーコーナリングをするためのドライビング法は確立しています。イマイチ想像がつかない人も、少人数を活かしてバリバリの親方走見で何とかしますので、安心してお越しください。
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■ヨーコントロール■
コーナリング中のクルマには、車体を真上から見て重心点を中心に回転モーメントが発生します。これをヨーレートといいます。コマが回るのと同じ動きだと考えてもらうとわかりやすいかな。スピンしちゃった人はヨーレートが出すぎたという状態です。ヨーレートを自在にコントロールできれば、例えばゼロカウンターやドリフトも自由自在。ヨーレートを出さないように走れば安全につながります。つまりタイムを出すのも安全に走るのもお手のモノというわけです。ちなみにクラゴンが最後にサーキットでスピンしたのは…いつだったかなあ。それくらいヨーコントロールが上手いともいえます。 |
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ホントにぶつかるところがないねえ。
この広大なスペースを思いっ切り走りましょう!
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時間割 |
稽古内容 |
9:30 |
受付開始(集合はもてぎASTPです。) |
10:00〜11:00 |
稽古前説明&車学入門車座高速ヨーコントロール |
11:00〜12:00 |
スリパリーコースor低μ路コース鍛錬inASTP |
12:00〜13:30 |
昼ちゃんこ |
13:30〜14:15 |
ヨーコーナリング鍛錬 ダブルJターン |
14:15〜15:30 |
中速スラローム |
15:30〜16:30 |
高速旋回制動+模擬サーキット
(走行間隔を広げて、ひとりずつ順番に走行します) |
16:30 |
稽古終了 解散 |
当日の天候、スケジュールにより、予告なく変更する場合があります。
※この時間割は一例です。開催日によって違いますので、クラゴン部屋トップページで必ずご確認ください。 |
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※エントリー、お問い合わせはクラゴン部屋で受け付けています。ツインリンクもてぎへのお問い合わせはご遠慮ください。
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