モビリティリゾートもてぎの交通教育センター(旧ASTP)を使用する稽古です。スポーツドライビングとは一見関係なさそうな安全運転施設ですが、高い安全性を活かして、普通のサーキットなら一発アウトの挙動を安全に体感して学習することができます。
しかも写真をご覧いただいてわかるように、ウエット路でそれも低μ路です。だからタイヤもブレーキもほとんど減りません。クルマとお財布にとってもやさしい稽古です。
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紳士の斜行場の指南
クラゴン部屋は個人の多様性を重んじた紳士の社交場である。
とは、親方が常にアレしていることです。免許を持つ年齢と、クルマを買う経済力がある人は立派な大人ですから、どんなクルマに乗るのも、どう楽しむのも、安全な範囲なら個人の自由。遊びなんだからお互い楽しくやりましょう。大人だからネ!
それとはぜんぜん関係なく、もてぎ交通教育センターでは「斜行」という鍛錬項目があります。
壱、中央or右or左オフセットでツルツルコースに進入してサイドブレーキON。
弐、リアタイヤをロックさせたままクルマを対角方向に向ける。
参、ヨーレートをコントロールしてコースの対角端を目指す。
斜めに行くから斜行です。まんまです。上の写真のBRZさんをご参照ください。コレをサイドブレーキONのままやりますので、強制ヨーレート出し放題プレイです。
ヨーレートのコントロールが上手いとナニがいいかというと、まずスピンしにくくなること。スピンしたあとは基本的にはコントロール不能ですから、スピンしてしまうか、その手前で立て直せるかは大きな違いです。
そしてスピンを回避できるようになれば、それだけ攻めることもできます。
ヨーするに、ヨーコントロールができるかどうかで、ドライビングにおける前提条件が違うということになります。
サーキットでヨーコントロールに失敗したら、スピンしたところに後続車が来たり、けっこうリスク高いです。実質的には鍛錬は不可能です。でもこのASTPではほぼノーリスクで鍛錬することができますので、それだけでも超絶大メリットです。こういう難しいのはやるしかないから。安全に回数を重ねるのが一番の近道です。
紳士の社交場ですから、みんなで楽しく斜行しましょう(笑)。もちろん「ヨーコントロールをバッチリ上手くなりたい!」という方は大歓迎ですが、「スピン体験をしてみたい」「オーバーステアを体験してみたい」という方もバッチリOKです。オーバーステアは経験あるのみ、という部分もありますので、ぜひこの機会に場数を増やしてください。
斜行が難しいみなさんには直進でヨーを出さない鍛錬を、そして斜行に慣れてるいつものみなさんにはダブルレーンチェンジを追加で指南します。
「サーキットでサイドブレーキは引かない」「ここまでドリフトしない」というツッコミが入りそうなので、そこも解説しておきましょうか。
ヨーレートは主にコーナーの進入で大きく発生します。
ブレーキング〜ステアイン〜コーナング開始のあたり。カウンターが当たらなくても、ある程度の速度が出ていればヨーレートは発生しています。なぜならクルマはそういう構造になっているから。
構造なら仕方ないので、あとはドライバーが鍛錬するのみです。
ただのドリフト練習やスキッド路面の練習というわけではありませんので、お楽しみに。同時に限界領域の挙動を安全に体感できる機会でもありますので、ドライビングスキルや経験に関係なく役に立つことでしょう。
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サイドブレーキの注意点
サイドブレーキ(パーキングブレーキ)が利いて、リアタイヤが確実にロックする必要があります。特に強く利かせる調整は必要はないです。通常の引きシロ、利きになるように調整しておいてください。利きが悪くなっていることはけっこう多いです。
・サイドブレーキでフロントタイヤも止まってしまう車種(フルタイム4WDなど)
・サイドブレーキレバーではなくて、ボタンや足踏みでON/OFFの車種
・スタビリティ制御のスイッチをOFFにしても介入する車種(完全OFFにならない)
上記の車種は、鍛錬が難しい場合があります。クラゴン部屋では個々の事例は把握していませんので、ディーラーなど専門のところにご確認ください。ダメそうな場合には、有料ですがもてぎ所有のレンタルフィットを手配できます(2000円/1日)。エントリー時に「レンタルフィット希望」と明記してください。当日走行開始してから「やっぱりムリ!レンタルしたい!」は極力なしでお願いします。
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時間割り |
稽古内容 |
14:15 |
交通教育センター内で集合 |
14:30〜17:00 |
低μ路コースで斜行祭り |
17:00 |
終了 |
集合時間はクラゴン部屋トップページにアップします。この時間割は暫定版です。
当日の天候、スケジュールにより、予告なく変更する場合があります。 |
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コースの詳細はツインリンクもてぎのホームページでご確認ください。
※エントリー、お問い合わせはクラゴン部屋で受け付けています。ツインリンクもてぎへのお問い合わせはご遠慮ください。
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