クラゴン部屋的 四足運動性論


もともとはMんKラに書いた「親方オーリンズ開発秘伝」のヤツです。もったいないので引越ししました。



コレは2009年の夏場所でO滝さんが撮ってくれたチリバツ親方走見写真です。この写真を見てむむむと思ったわけですよ。このアシの動きはなんか見たことある!




そう、動物のアシです。さすがに動物そのままってことはなくても、4つのアシがそれぞれみょみょーんと動いて対角ロールしつつも路面をつかんでるカンジはしませんか。

動物の運動性が高いのはみなさんご存じのとおり。マスターキートンにも人間は犬にかなわないと書いてありました。たしか。

写真をみればわかるように、動物のアシは細いです。四肢が筋肉隆々なのがいいことだと思ってるのは人間だけ。強度が高くて、硬いアシの運動性はむしろ低いんですよ。

そしてこの自由度の高いアシを大きくストロークさせることで、体幹部をささえたり、体幹部の動きを四肢に伝えたりしてるわけです。で、それを完全にアクティブにできるから、これはもうアクティブサスと言っても過言ではないでしょう。

クルマも動物と同じ四足なら、この際より上手く使える人を参考にしようじゃありませんか。人じゃないけど。

とまあそれが、アシが動かないのはダメだということなんですが。



シャコタンだとどう見ても運動性が高そうなカンジはしませんのう。表情からも運動性がかなり低そうです(笑)。クラゴン部屋では硬いアシはダメだと言い続けていますが、優秀な四足動物を参考にしてみれば自明の理です。

空力的にできればクルマを動かしたくないF1だって、車載カメラを見てわかるくらいアシが動いてるんだから、メカニカルグリップはとっても重要です。空力バリバリでないみなさんのクルマでは、必要なロールやピッチングをしないのは、荷重のコントロールができない、つまりハッキリと性能が低いということでよろしいんじゃないでしょうか。

コレはいつもの話ですが。そうするとタイヤのハイト(扁平率)はにくきゅうかな。



やっぱりソコソコのボリュームがないとダメそう。扁平率35とか、あんまり使いたくないなあ。

日曜の夜とか、比較的野生動物がテレビに多く出る時間帯に、チェックしてみてください。あのロードホールディングを見ると、アシを硬くしてる場合じゃありませんぜ。