2010年最後のあいさつ | |
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すっかり2011年に突入しておりますが、こういうのは区切りってヤツですから気にしないで行きましょう。おかげさまで2010年も無事に終わりました。 まずはクラゴン部屋にお越しいただいた弟子のみなさん、そしてニュル挑戦を応援いただいたみなさんに御礼申し上げます。ありがとうございました。 2010年を表す言葉は人間賛歌。コレしかないでしょう。 もちろん元ネタは波紋疾走のアレです。 カートではフレッシュマン以下のウイークエンドレースまで1回も勝てなかったオレが、ミラージュでチャンピオンになるまで4年もかかったオレが、ニュルでポルシェに乗る日が来るとは! だってニュルでポルシェだぜ! ポルシェ911が世界で一番敗北を許されないサーキットは間違いなくニュルブルクリンクでしょう。そのニュルで日本人のオレが、必要経費はちょっと払ったけど、金をドカッと積んだわけでもなく(そんなに持ってない)、自動車関連メーカーのコネでもなく、実力でポルシェに乗った! さらにまた完全にブッ〇してやったからなあ。それもチームメイトだけじゃなくて、他のチームのエースドライバーまで。 人はいくらでも変われる、人はいくらでも上達することができる、この興奮! この高揚! URYYYYYYYYY! ってコレばっかだなオレ。 2007年にハミルトンのドライビングを初めて見たオレは「人間がここまでできるのは人類の希望だ」と興奮したわけですが、オレ自身がニュルでポルシェで、しかも速いなんてどんな夢物語ですか。 ただオトコ日記に書いたように、24時間のときのお彼岸ドライヴがなければもっと苦戦していたはず。やはりフレパーとの関わりは宇宙の意思だということでしょう。ずいぶんな仕事させやがって(笑)。 2008年のSP4クラス準優勝で、もういつレースを辞めてもいいと思ってるのに、その気配がまるでありません。コレはホント。個人でニュル24時間に挑戦してトロフィー獲得は、ドライバーにとって一生の勲章ですよ。あとはもう余生みたいなもんだな。とかいって、ただリミッター解除しただけのような気もしますが(笑)。 誰とは言いませんが、オトコ日記のアノ部分を「アレは宣戦布告ですね」なんて言う弟子も。何をおっしゃいますやら。ただのゲリラ戦です。 レース結果上等のオレがニュル挑戦を続ける理由といえば、ドライビングへの興味、そして上達への欲望です。 レースって妙なもんで、上手い下手に関係なく勝てばいいんです。自分がヘタクソでも人がもっと下手ならそれでいいんです。勝ち負けの話なら。 オレは全く違う取り組みをしてるので、レースの勝ち負けをやってる人とはドライビングに求めるものが違う。本質力を上げる正しいトレーニングをベースに、本質的なドライビング鍛錬に取り組めば、完全に不利な状況でもニュルの変態ポルシェ乗りを打倒することは、十二分に可能だという証明です。 そして今後のオレにとって、2010年VLN第8戦のオレは最下点のドライビングスキルのはずです。決勝まで3周しかしてないんだから、次回はもっとマシに決まってるべ(笑)。 2011年がどうなるかはまるでわかりませんが、全ては宇宙の意思に則って、オレのあずかり知らぬところでイイカンジになることでしょう。よろしければぜひまた応援してください。 そういえば、人間賛歌といえばフェッテルだな。 此岸のみなさんはフェラーリの作戦がとかウエバーのブラフがとか、好き勝手を言っておりますが、大切なのはフェッテルが人間を超えるレベルで速かったということ。この一点だけです。「残り2戦で何だってできる」は此岸の人には理解できんでしょうし、むしろ既存メディアが理解できなかったところに価値がある。 そしてクラゴン部屋は6年目にして最大かつ最高難易度のテーマに取り組みました。もちろん「アレ」です。 「ベストラップに価値はない」と言ってるクラゴン部屋なのに、お越しになった弟子のみなさんはホームコースに帰って軒並みタイムアップ。しかもスタビリティ制御ONのまま、普通は出ないようなタイムが出ているという情報も入っております。 フフフフフ、圧倒的じゃないか我が軍は。 その日その場所だけじゃなくて、後日自分のホームコースでも効果が出る。スタビリティ制御とケンカしない。まさにドライビングの本質を捉えているということでしょう。コレがローリスク&ハイリターンの高効率のOYAKATAドライビングです。 そして知ったら終わりじゃなくて、知った瞬間からより高いクオリティで再現する鍛錬がはじまります。 これまでクラゴン部屋でやってきたことを順序良く並べて、ちゃんと道筋を作れば、誰にでも「アレ」に向けての指南をすることは可能だというのが今年明確にわかりました。「親方のオレがやりたいことしかやらない」のは正解だったな。オレがやりたくないけど初心者にだけはイイみたいなことやっても、途中で流れが切れちゃうんだよね。 ドライビングに限らずですが、上達の道は途中で切れてはイカンのです。切れてるのを切れてないように見せてもイカンのです。自分が何もわかってないのにわかってるように見せてもイカンのです。 クラゴン部屋はオレがニュルでやってきたことを、やさしくデチューンして、安全性を高めてやってるだけだから、とりあえずニュルを走れるところまでは途切れませんから。つまり日本のサーキットを走るぶんには何とでもなるっちゅーことで。 筑波のジムカーナ場やドラパレ那須から始まって、ASTPで挙動コントロールを鍛錬し、SSパーク&リンクサーキットで基礎鍛錬に明け暮れ、SUGOで国際格式コースデヴュー。サーキット経験ゼロの人でも、ここまではクラゴン部屋で面倒見られます。 クラゴン部屋はバリバリの人向けと思ってる方もいらっしゃるようですが、初心者の人も入門者の人も、遠慮なく来てほしいな。どうせクルマの運転に簡単なことはひとつもないから(笑)。 プロでなくても、趣味で走る人でもちゃんと上達することができる。それもチューニングに頼らず自分の実力で。趣味は楽しいだけでもいいわけだけど「しょせんは趣味だから」で終わらずに、趣味の中で向上していける。まさに人間賛歌です。 オレがニュルで堪能してる「オレはやったぞおおおおお!」という興奮は、弟子のみなさんにも体感してもらえるものです。たぶん。 人間賛歌というと何か気恥ずかしい言葉でもありますが、こんな時代だからこそ人を肯定し切る言葉の持つ力を借りてしまいましょう。 あと2戦あれば何だってできるフェッテル、ニュルでポルシェに乗れるオレ、ドライビングを通して自分を磨くことができるみなさん、誰でも生きてれば何だってできます。物理的にできないことはあるけど何だってできる!! こんな無意味に熱いメッセージで2010年のシメとさせていただきます(笑)。 |
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1年間応援ありがとうございました! 2011年もよろしく!! 2011年もみなさんとオレにいいことがありますように。
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