EVENT

富士F1観戦者向け
スペシャル親方走見



2007富士F1観戦でひどい目に遭った人に対するフォローが何もない! ということに憤慨して「いっちょやったるか」と腰を上げたのがこのスペシャル親方走見です。

まだまだ火種がくすぶり続けているF1地獄ではありますが、責任を追及しても補償を求めても、こちらの希望するものが得られる可能性は少ないとオレは思ってます。GT選手権の5万人でもうアウトなんだから、14万人はどれだけ上手くやっても無理。人数に対する道路の容量の問題だから、道路を増やさなきゃ根本的な解決にはならないでしょう。

それがわかってて開催したなら極悪人。やってみるまでわからなかったなら無能者。どちらにしても夢も希望もねーですよ。

それでも被害者の会などを設立するという方法もありますが、オレはもっと直接的にマイナスをプラスに変える方法にしました。



当日集まってくれたのは、クラゴン部屋の弟子ばっかり4名(笑)。

オートスポーツWEBにもご掲載いただきましたが、普通のレースファンに対するクラゴンの影響力を考えれば、順当なところ…かな。

もともとは弟子の中でもF1に行った人がけっこういたということもあったので、これはこれでOK。もっといろんな人に来てほしかったけどね。

人生においては、成果よりも、まずやることに意義があることがある! と確信してますので。どんな企業も取り上げてるメディアも自腹切ってここまでやってないんだから。

走行料2万1000円もオレの自腹です。



ついでに年末に完成したクラゴン部屋オーリンズの最終テストもやろうと思ってたので、ただの親方走見体験から、オーリンズセッティング体験に変更。4人だったら順当に行けば20分で全員乗れるから、セッションごとに全員乗ってもらって、減衰力を変えてその差も楽しんでもらおうという作戦にしました。

 

久しぶりにマッタリとサーキット走ると純粋に楽しい(笑)。クラゴン部屋だとやっぱり指南が大切なので、楽しい反面けっこう時間に追われる面もあるんですが、今回みたいなイベントだとあんまり時間を気にしないでいいね。2008年初サーキットとしていい走り初めになりました。

当日お越しいただいたみなさんにも、オレのドライビングでしかもセッティング変更を体感するという、意味不明にゼイタクな1日になったんじゃないでしょうか。もともとの趣旨はサーキット体験だったのに、いつの間にかこの有様(笑)。予定は未定、クラゴン部屋は臨機応変!

オレのセッティングに対する考え方なんかも、クラゴン部屋ロードスターで体感してもらえたと思います。自分で走れるわけでもないのにせっかく集まってくれたんだから、これくらいはね。


 

悪いけどオーリンズはバッチリでした。何に悪いのかな(笑)。

減衰はわざと最弱から最強まで振って試したら、最弱はコーナリング限界が低い代わりにロードホールディングが良くて動きに粘りがあって、最強はロール剛性が高くて限界が高いかわりに、滑るときはズルッとちょっとピーキーに滑る。どっちにしろちょうどいいところだな。

最弱、つまり荷重変動が大きい状態で動きに粘りがあるってゆーのは、クルマの挙動変化や荷重コントロールを鍛練するのに打ってつけです。だって荷重変動といっしょに不安定になってたら危ないじゃん。一番欲しいセッティングがしっかり出せるのがさすがオーリンズだぜ。

みなさん乗り味の良さに驚いたことでしょう。1周だけの限界を上げるのは簡単だけど、なかなかこの動きは出せませんぜ。オレだって、2007年ニュルで乗ったヨーロッパ仕様シビックに付いてた本場モノビルシュタインの経験がなけりゃ、こうはいかなかったな。素人さんにはまず無理なセッティングでしょう。


なんかクラゴン部屋オーリンズ試乗会みたいになっちゃったけど、まあいっか(笑)。
富士のF1に行っちゃった人が、そのときのマイナスぶんを少しでも取り返してくれてたらそれでOKですよ。

このイベント開催にあたり、F1には行っていないんだけど参加したい、筑波の攻略を教えてほしい、という参加希望の問い合わせを何件もいただきました。せっかくお問い合わせいただいたところ大変申し訳ないんですが、全てお断りしています。

本来はクラゴン部屋の稽古として指南するべき内容です。それを無料で出すほど富士F1が異常な事態だったとご理解ください。

今年も筑波弐千稽古を開催する予定でおりますので、その際にエントリーをいただければ幸いです。

みなさんよろしく〜。