2006年最後のあいさつ


ちょっとドタバタで2006年ギリギリですが、恒例の最後のあいさつです。

今年も1年無事に終わりました!

一体サーキットを何周走ったんですかねえ。1000周以上は走ってるんじゃないかと思いますが、クラッシュどころかスピンもなく1年を終えられました。すげーなオレ。いちおう危ないことをしている自覚くらいはありますので、まず無事に終わったのがよかったです。

2005年最後のあいさつを消しちゃったので、同じようなことを書いてます。

今年もいろいろありました。「守りに入ったら負け」ということに気付いた2005年の勢いのまま、ニュルでは挑戦2年目でクラス3位入賞。そして順位以上に、日本人がニュルで速いことを見せたレースでした。

オープニングラップでパワーに勝るフォルクスワーゲンのPOLOとスズキイグニス(日本名スイフトね)を仕留め、ルーティーンピット直前にガス欠で緊急ピットイン。機嫌の悪い(笑)オレをチームオーナー兼監督のセバスチャン・チョーニア氏&メカニックが取り囲み、「120馬力のスイフトで160馬力のドライビングだ!」「オマエはそのドライビングをどこで習ったんだ!」などなど、完全にこっちの術中に陥ったと言っていいでしょう(笑)。

予選まではミッショントラブルがあったりしただけなんだけど、ニュルで速いことがドイツ人にとっても特別だというのが良く分かったレースでした。2年目の日本人がいかにナメられているかも良く分かったけどね。それだけニュルブルクリンクが難攻不落だということでしょう。

実は今年は、走り始めの1周目から去年とコースの見え方が全く違ったんですよ。1年ぶりなのに、1周目から1年前以上のドライビングができる。これがこの1年間のパフォーマンスアップであり、上達なんでしょう。

S耐はまあ、最後がアレだったけど(笑)、開幕戦でNSXのアタッカーをやらせてもらったり、十勝はブッチギリで初のクラストップを走行してみたり、いい経験でした。一応自己ベストリザルトも更新したしね。

来年に関してはまだ交渉中ですが、今度はどんなニュルブルクリンクがオレを待っているのか楽しみです。


そしてクラゴンの活動としては、ニュル参戦以上の屋台骨になったのがクラゴン部屋。この1年間で開催約25回。現時点で2007年は35回くらい開催の計算になっております。

今年も弟子のみなさんのおかげで、誰もケガなく無事に稽古を終えられました。いくらオレががんばったところで、みなさんの協力がなければ安全で楽しい稽古はできません。どこぞの走行会での危険さを考えれば、クラゴン部屋は本当に弟子に恵まれていると思います。みなさんご協力ありがとうございました。

別にGTドライバーでもなく、ネームバリューも経験も実績も少なく(他の人と比べてね)、しかも名前がクラゴン。それでこれだけの支持を得ているのが信じられない人でも、無視できない規模になってきたようです。全ては弟子のみなさんがクラゴン部屋に来てくれるおかげです。

「クラゴンさんは何でクラゴンなんですか?」
特に名のある業界人にとっては、公衆の面前でクラゴンと口にするだけで
羞恥プレイです。でも名刺にはクラゴンとしか書いていません。レーシングドライバーにとってドライバー名は本名。ニックネームと本名があるんじゃなくて、本名と戸籍名があると思ってください。

正気の沙汰とは思えない商標登録もホントにしちゃったしなあ(笑)。

今年は新弟子も増えたし、レブスピードさんにも掲載してもらったり、RSアイザワさんとの提携が始動したり、ロード&スターさんちにも告知が出たり、新たにクラゴン部屋を認めてくれるみなさんが増えた年でした。信じられないことにクラゴン部屋がメジャーになりそうな勢いなので、この勢いを維持したままメジャーにならないようにします(笑)。

だってメジャーになったら面白くないじゃん。クルマでサーキットを走るなんてもともとメジャーじゃない楽しみなんだから、メジャーになろうとした時点でおかしい話になるわけです。メジャー化はひとつ間違えば大衆化であり一般化。普通の人向けにすれば、本当に好きな人には物足りない物が出来上がるのは自明の理です。

だいたいそんなのオレが面白くないし。

メーカーの援助を受けることもなく、他のドライバーの力を借りることもなく、オレが面白いと思うことしかやりません。メーカーやドライバーに気を使って好きなことを言えない人生や、好きなクルマに乗れない人生なんてマッピラゴメンです。

弟子に「どこのメーカーのタイヤがいいの?」と聞かれて、本当のことを答えられなかったら親方とは言えんでしょう。

今後も安全で楽しく上達できる、エントリーしにくい稽古名のクラゴン部屋でやっていきますので、よろしくお願い致します。ニヤリ。


今年も変わらずお世話になった人もいっぱいで、トレーニングを指導していただいた「ゆる」の運動科学総合研究所様、VTECSPORTS誌のオグラ編集長(連載開始からなんと5年!)、そしてクラゴン部屋スーパーバイザー改め「お頭」の藤田所長、モンツァ会の皆様、Gスポーツさん、本郷さん、トレーシーさん、みなさんありがとうございました!


話は尽きませんが、そろそろニュルスポンサー特典のムーヴィー編集に戻ります。


1年間応援ありがとうございました!
2007年もよろしく!



2007年もみなさんにいいことがありますように。



2006年12月31日22時31分
クラゴン部屋親方兼レーシングドライバー

クラゴン