レースと結果と


久しぶりのコラムです。

書くことがないわけじゃないんだけど、こういうのはたまに更新するのがいいんですよ。いつも更新するのはオトコ日記ということで。

S耐開幕戦で半年振りのレースに出て改めて思ったことを書きましょう。

レースは結果。これは事あるごとに言っていることです。

運が全くないわけじゃないんだけど、運や偶然も含めて出た結果が、そのチームの実力だと思ってます。運があるとしたら、その運をつかむのも勝負のうち。運がないことを嘆くヒマがあったら御祓いにでも行ったほうがいいでしょう。効果があるかどうかは保証しませんが(笑)。

もっとみんなに近い話をすれば、タイムアタック大会でクリアラップがとれなかったなんていうときも、運が悪かっんじゃなくて、クリアラップをとれなかった自分が悪いんです。そう考えないとクリアラップを取る努力をしないでしょ。

ただし、レースが人との競争である以上、自分の努力に関係なくチャンスが舞い込んで来ることもあるわけで、レース前日にチャンピオンを争っている相手が全損したとか(ホントにあった)、同じくチャンピオンを争っている相手が横転したとか(これもホントにあった)、こういうときは不謹慎ながら運がいいと言えるのかもしれません。

反対にこっちがそうなれば相手がラッキーなんだから、そういう意味ではお互いに完全に平等なのかも。

セーフティカーのタイミングなんかも、完全に運としか思えないときがあるし。

そういうどう考えても運がいいとしか思えないレースで出した結果でも、それは運がいいから結果が良かったわけじゃなくて、運が回ってきたときに、ごっつあんできるポジションにいるだけの実力があったから。だから、結果にふさわしくないドライバーやチームはないというのが持論です。

運がいい=実力は低いと曲解する人もいるようですが、オレはそんなことはどこにも書いてないのでご注意を。

オレのレースでいえば、2003年S耐最終戦のもてぎ(シフトレバー粉砕して3位)とか、2005年のニュル(4位入賞)とかは、まさにごっつあんしたレースでした(笑)。

どっちも確かに展開には恵まれたレースだったけど、みんなリタイヤしていく中でウチはリタイヤしなかった。生き残ったという事実だけで入賞や表彰台の資格があったし、結果として残っている以上、誰が何を言ったって知ったこっちゃありません。

「運がいい」「ラッキー」大歓迎!! そんな運までモノにできるドライバーになりたいなあ。


レースは結果ですが、時に途中経過が評価されることもあって、それが2006年のS耐開幕戦でした。必ず結果を出さなければいけないレースがあり、結果を出すのは難しいけど、みんなの予想以上の走りを見せることが大切なレースがあるのが面白いところです。

結局のところ、「出来るときに自分に出来る最大限のことをする」と思ってるんだけど、これで合ってるかどうかはわかりません。この先変わるかもしれません。満タンスタートで予選からトータル60周タイヤをもたせたことは優勝したあの人にも評価してもらってるし、運が転がってきたときにごっつあんできる位置に行くまで、いくらでも悪あがきしていくつもりです。

そーいえばハコの道に進むことになった、とあるミラージュカップオーディションは、7人しか参加してなかったっけ。そこにオレ以外で6人しか来なかったってことも、運だったのかもしれません。

好きなドライバーの結果が悪いと「今回は運が悪い」、嫌いなドライバーの結果がいいと「アイツは運がいい」、やってるほうはみんながんばってるのに、そんな他力本願な見方をしたらせっかくのレースがもったいないよねえ。レースをやらない人でも、そういう見方をしてもらうと、同じレースでも見え方が違いますぜ。

クラゴン部屋の中でも気合の入った弟子を対象にF1観戦ツアーでもを組んで、車学入門車座「正しいオトコの見方講座」でもやりたいな。