ロードスターレースにモノ申す! |
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行ってきましたよ、ロードスターパーティーレース。 そもそも行くことにした理由から説明すると、クラゴン部屋の弟子のiyanagaさんの結果が伸びないことでした。走りはどんどん良くなっているのに結果に反映されないということは、レースや予選の進め方に問題があって、実力を出せてないんじゃないかと思ったわけですよ。 「練習でできないことはレースでは絶対に出来ない」といわれるほど、本来の実力を出すのは難しいことで、そのあたりはレースをやってる人間がレースを見てアドバイスして、はじめて突破口が見えるもんです。オレもいろいろ経験してきたんで(笑)、同じ苦労をするとわかってたら、手助けするのが親方ってもんでしょう。 予選には間に合わなかったんで決勝しか見てないんだけど(爆)、予選はトップから2.2秒(!)落ち。ニュルで2.2秒じゃないですよ〜。2kmのコースで2秒ですよ〜。 決勝はスタートこそ成功したものの、上位グループどころか中団との差も明らか。1コーナーから1ヘアピンまでの加速がまったく別モンなんですけど。もちろん最終コーナーの突っ込み速度も全く違います。 しかもラップを重ねるごとに差が大きくなっていく…ってことは、つまりエンジンだな。 聞くところによると、エンジンの封印(開けられないようにするヤツ)がないらしいんですよ。だからオーバーホールはもちろん、バランス取りとか、いろいろできるわけです。もちろんミラージュやシビックに乗っていたころは、オレだってレース屋さんに組んでもらったいろいろ仕様のエンジンを使ってました。 iyanagaさんのエンジンは完全ノーマル。トップの人たちがいろいろ仕様のエンジンかどうかはともかく、やっちゃダメ以外は全てOKなのがレースだから、結果が出ないのはやっていない方が悪い。オレだって速いマシンとか速いエンジンとか速いメカニックとかを、なんとかして集めます。だけど、ラジアルタイヤ、ノーマルサスのロードスターレースで、エンジンだけは組みなおし可なのはどうよ? タイヤもサスも余計な出費をおさえるためでしょ? だったら、一番金を使えるエンジンを規制しないのはにゃんで? ロードスターパーティーレースはピットの雰囲気もいいし、ホスピタリティも充実してます。シビックやミラージュ、今はインテといったバリバリのワンメイクレースとは違う、誰にでも楽しめるとてもいい空気があります。 それだけにもったいない! 今回iyanagaさんがエントリーしたのは、最もエキスパート向けのエンブレムクラス。ビギナー向けのクラブマンクラスとは秒単位の差があるし、オレが出るんだったら絶対にエンジンをいろいろ仕様にします。 それだったら「どのクラスもクルマはいっしょです」っていうよりも、ホントのディーラー仕様のマシン(エンジン封印つき)と、ロードスターの性能をフルに引き出すクラス(エンジン封印なし)に分けるほうが自然なんじゃないでしょうかねえ。 ディーラー仕様のまんまで出たいエンジョイ組と、やれるだけやりたい本気組とのバランスを取るにはこれしかないでしょ。タイム差を見ると自然とそうなってるような雰囲気はあるけど、正直者がバカを見るレースになってはいけませんぞ。 エンブレムクラスに出たい人は、いつかはレース屋さんにエンジンオーバーホールをしてもらう必要があると思ってください。 ウワサの新型ロードスターで行われたプレス対抗4H耐久の決勝中ベストラップは、みんなだいたい1分11秒中盤くらい。エンブレムクラスの決勝ベストラップを見ると、トップグループで12秒台中盤。1600ccのNR−Aと、2000ccの新型(しかもプロが運転)で1秒差ってことを、ちょっと考えて欲しいな。 ドライビングの話をすると、iyanagaさんのやさしい性格のせいか(?)、路面のグリップが高くなっているのに、そのぶんを上手く使えてない面もちょっとありました。それでも、今の順位ってわけはないんだけど。クラゴン部屋でも「もうちょっと速度を上げて」と指南すると、過不足なく(コレポイントね)上げられるのはバッチリだから、レースでは自分でグリップを感じて、ドライビングを変えていかなきゃいけません。 レースではにはグリグリとタイヤに負担をかけまくって、次の周に壊れてもいいから今だけは!っていう走り方も必要になる時があります。 そういう意味ではもっといろんな状況で乗って、経験を増やす必要はあると思います。もう十分に乗ってる人なので、あとはその乗ってる時間をいかに効率よく使うかでしょう。 iyanagaさんとしてはいろいろ問題点がわかって良かったそうです。 上位陣との差がエンジンだってハッキリわかったし、必殺クラゴン式スタートも伝授したし、オレが言うのもなんだけど盛りだくさんの内容だったと思いますよ。やっぱりひとりで考えてもわからないことは多いです。 何が大変かって、遅いときに何が原因かわかんないことなんだから。 反対にいうと、遅いときこそ経験を積んで速くなるチャンス! だって速かったら別に何も考えることないじゃん。いつでもどこでもチャンスを逃さず上達しましょう! |
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弟子がレースに出て、その応援に行けるのはうれしいもんです。 いろいろあったけどレースは楽しいなあ。 違った、自分以外のレースは楽しい(笑)。 |