広報車とは何ぞや!!

話には関係ないけどRX−8

久しぶりにクルマの話でもしましょーか。

日々クルマであふれかえってるのが当たり前のクルマ雑誌ですが、そのクルマたちはどこから出てくるんでしょう。しかも発売前のプロトタイプやら、どう考えてもカタギとは思えないものもチラホラ。

これが取材のためにメーカーが借し出す広報車ってヤツです。

広報のための車両だから広報車。

これは僕もVTECSPORTS誌の取材で大変お世話になってまして、某研究所の実験で活躍するのは、ほとんどが編集部がホンダさんからお借りしている広報車です。オレのインテRを使ったこともあったけどね(笑)。

本を作るために広報車は欠かせない存在なんですけど、そこでいい性能が出れば宣伝になるのもまた事実。そこでバッチリと整備をして、そのクルマが持つ性能を100%発揮出来るようにするのが普通です。

すると、実際にみなさんが乗っているクルマとはちょっと違う数値が出てしまうことがあるんですね〜。広報車と自分の車の性能差を見て、「自分が買うときに役に立たないとか」「広報車はイ○チキ」とかいうことを言う人がいるからさあ大変!

でもそれは2万キロ乗りっぱなしのクルマと、例えば1000キロ走行で(あくまで例えばだけど)キッチリ整備しているクルマの性能が同じだったらその方がおかしい。

じゃなきゃレースカーだって1レースごとにバラバラにして整備したりしないでしょ。

クルマはテレビやパソコンと同じ家電じゃありません。全く同じ部品を使っていても、市販車とS耐マシンのエンジンは全く別物だし、ちょっとした乗り方によってドライバーのクセがついたりするなんて、なんと人間的な機械じゃありませんか。

広報車+プロドライバーのゼロヨンタイムと自分のゼロヨンタイムを比べても仕方ないでしょ。愛情を持って大切に接してやれば、クルマは自然と絶好調になるんですよ。

さて、僕は仕事柄、ホンダさんの広報車とディーラーでみなさんが買ったオーナーカーを比較する機会もありますが、広報車とオーナーカーとの差を感じたことは1回もありません。

そりゃ、キッチリとテストすれば差は出るかもしれないけど、そうじゃなきゃわかんないッスよ。

S2000、新型インテR(DC5)、新型シビックR(EP3)、NSXタイプS、アコードユーロR、この5台に関しては、そう思ってもらって間違いないです。

「国産最速」とか「WRCベース車」とかがつくとどうかわかんないけどね。

あんまり差があるときは、広報車が速いんじゃなくて自分のクルマが不調です。キッチリ整備しましょーね。でも自分が本当に好きで買ったクルマだったら、よほどおかしくない限り気にならないですよ。気になるんだったら、その人はそのクルマを好きなんじゃなくて、スペックを好きなんですよ。

それじゃ、クルマがかわいそーだよね。

ま、そのへんのギャップを埋めたいのがクラゴン部屋です。細かいスペックが吹っ飛んじゃうくらい、ギンギンに走ると楽しいんだから!

もちろんメーカーが広報車を特別仕様に仕立てないことが大前提です。


ちなみにオレのインテRは超絶好調!

エンジンオイルが1リットルしか抜けなくても8600rpmまで回るぜ!



けっこう広報車っぽい写真ってないッス。なんとなくメーカーっぽい写真なので。
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