2003 8/10 仙台ハイランド 
    
スーパーチャレンジ耐久シリーズ第2戦



スーパーチャレンジ耐久シリーズ??? 聞きなれない名前でしょ。

最近流行りのナンバー付きレースなんでございますよ。いわゆる草レースってヤツだ。

それがどーしたかってゆーと、出ちゃったんですね〜。オレ。


右から第1ドライバーの津川さん、古澤監督、平山さん、牛タンにつられて前日召集されたカメラマンのバカバヤシ(笑)


ホントは土曜にSUGOでやる予定だった草レースに遊びに行くつもりだったんですよ。十勝でお世話になったG−SPORTSと津川さん、平山さんで出るって言ってたから。でもそれが台風ド直撃で中止。せっかくだから日曜のハイランドに出ちまえ、というノリで前日エントリーとあいなったそうです。

そんなことはツユシラズ、土曜の昼過ぎまで寝ぼけていたオレにメカニックの某氏(笑)から電話が。VTECSPORTSを読んでる人だけ笑ってください。


「おうクラタ、いまだいじょぶ? こっち向かってるの?」
「いえじぇんじぇん。いっくらなんでも中止ですよね〜」
「今日やっぱり中止になってさ、かわりに明日ハイランドに出ることになったさ。オレ乗るのヤだから今から来ない?」
「乗れるんスか〜! じゃ、行きまーす!」


常にこんなノリです。


どうやらSUGOよりハイランドの方がレース時間が長くて、ぜんぶで3スティントになっちゃうそうで、津川さんも平山さんもクソ暑いのに2スティントも乗りたくなくて、誰か呼んでこ〜い! という話になったんだかならなかったんだか。

最初はメカニックの某氏(笑)が乗るという展開だったそうな。それはそれで見たかったかも。
メカニックって言ったって、シビック東北シリーズチャンピオンに2回もなってる人だから、そんじょそこらのドライバーよりもよっぽど速いよ。

だけどその某氏(笑)も乗りたくなくて、僕に召集がかかったというわけです。
ハイランドはあんまり走る機会がないからありがたいことです。

S耐ドライバーが草レースに出るのはどうよ、という意見はオトコらしく却下。

そんなわけで午前2時に出発!!


ハイランド着は6時半。ゲートでいきなりトビさんに遭遇。

「くらた君、いぎなりどーしたの?」
「いや、ちょっとね〜、ふぉっふぉっふぉ」
「うわ、出んのかよ! マジで〜!?」

一発で出るのを見抜くとはさすがに鋭い。


      


今回のマシンは懐かしのEG6。古いと思ってナメちゃいけません。耐クラッシュ剛性について考えられた今のボディに比べたら、安全装備なんか無いも同然の軽さが武器だ! 零戦の速さですな。もてぎのJOY耐だってEG6が勝ったべ。軽いから燃費がいいんですよ。

今の技術でEG6を作ったら最速だというのがレース屋さん共通の認識だそうな。

実は
若い僕はEG6未体験。インテRが出たころに免許取ったから、もうEK4だったかな。

で、初EGがすごーく楽しみだったわけです。しかもプロのレース屋さんのG−SPORTSが普通に作ったEGだから、もう完璧にレースカー。こういうのを世間では反則と言うんだけど、やっぱり却下。

エンジンは1800ccのB16でシビックレースカーより速いんですけど。
EGに赤ヘッドのエンジンっつーのもなかなかシブイよ。


当日はフリー走行なし、予選30分のみで3時間の決勝というスケジュール。

予選は津川さんがアタックしたところでデスビ(だったような?)トラブルで終了しました〜。でも最初っからオレの出番はありません。1年ぶりのコースで初めてのクルマでいきなり決勝というのは、十勝の夜間初走行プレイにも近いものがあるな。


台風一過の夏気候で、気温は30℃を楽勝に中央突破。路面温度もやっぱり50℃を突破。こんなに暑いんだったらハイランド遊園地にでも行くべきだったか。

でも自己最高記録はミラージュ時代の路面温度64℃(暑すぎて気温は忘れた)だから、50℃だったら楽勝よ〜。


   なんか話してます  スタート前、余裕の津川さん      なんとなく1枚        スタート!


第1ドライバーは津川さん、僕が2番手、3番手が平山さんという作戦です。

予選のトラブルで3位からスタートし、4ドアインテ(もったいね〜!)などとのバトルを征して2位に浮上…したころにはトップは30秒も先に行っちゃってました。


あと4周〜。

ココに写っている3人のスーパーメカオヤヂの皆さんで
何レース勝ったのか数え切れない、激速メカです。
なんで草レースに集合してるんでしょう(笑)。



その後はトップと同じタイムを出しながら30周を消化してピットイン。

給油は携行缶を使用し、必ず3分ストップというレギュレーションがあるので、マッタリと給油。3分が過ぎるまでドライバー交代もタイヤ交換もできませ〜ん。


       まだか〜       まだか〜い       やっと3分      行ってくるで〜


乗り込んで、いつも通りふしゅるるるるるとベルトを締めたら監督が「エンジンかけろ」の合図が。「え、タイヤ交換しなひの?」なんて言えるわけもなくそのまんまピットアウト。1コーナー〜2コーナーを曲がったところで「やっぱりもうタイヤがねえ(泣)。」

そういえばひとつ大きなトラブルがあったんだ。

「前が見えねえ(笑)」


                 この普通の写真に苦闘の痕跡が     アゴが上がってます。


いや、シートがホントに低くて。ハイランドは上り下りがあるでしょ。下りがぜんぜん見えなくて困った。

クルマは、EGがどうっていうより、テンハチのトルクでホイールスピンしちゃって仕方なかったね。シビックレースカーでは「ベタッ」とアクセルを踏むところでコントロールしないといけないんだもん。加速しないわタイヤ減るわで、ちょっと違う気遣いが必要だったかな。

んでね、特殊だったのはリアサスの動きなんですよ。

柔らかいというか、沈み込みが速いというか、かなりストロークして、最初はちょっと戸惑うくらい。だけどコレが◎。

リアがストロークしてドリフトアウトしながら旋回しちゃうんだこれが。

すると、限界の速度は低くても、フロントタイヤを使わずにコーナリングできちゃうから、超耐久向けのセットですよ。フロントタイヤが減らないし、減っても関係なく旋回するからね。またまた勉強になりました。

勉強じゃなくて、トップを追いかけなきゃいけないんだった。

30秒も前だからとっとと追いつかないと見せ場がなくなってしまう!

ぶいーんと走っていると、いつの間にかトップに。実は1位は
ミッションがオトコになってリタイヤしてました。

そんなこと知らない僕は、周回遅れをパッシングで蹴散らしながらトップを追いかけ続けて、平山さんに交代するころには2位を2周遅れにしちゃってました。

     山はいいね〜。 ラップボードの82はもちろんウチです。 十勝といっしょ。


最後はブレーキの効かなくなったマシンを平山さんがゴールまで運んで無事にチェッカー。

同じオートショップKTの2台がフォーメーションでゴールしました。


             みんなマヂで喜んでます。大人気ないって言うな〜!


そういえばオレ、去年のシビック第3戦以来1年ぶりの優勝でした。

どんなレースでも優勝は気分がいい! 


   最後はオートショップKTのみなさんとドライバーで。ワンツーフィニッシュだからね!



津川さん、平山さん、本郷さん、呼んでもらってありがとうございました。

バカバヤシも写真ありがとね。

呼ばれればどこでも行きますから、このページを見た人は「助っ人依頼」メールでもください(笑)。マジで行っちゃうよ。

それにしても長い日記だ。



                          BACK